第7話 ばーちゃんのきんぴらごぼう

 ばーちゃんがつくるきんぴらごぼうは、ごぼうもにんじんも大きめ。コンビニとかで売ってるお惣菜のきんぴらの太さの約5倍はあって、とても食べ応えがある。自家製ごぼうを使っているのはいいのだけれど、繊維が硬いので、湯掻いてお湯を捨ててから改めてにんじんと合わせて煮るので、普通に煮るより柔らかくなる。この食感と味はまさに母親へ受け継がれていて、同じ味で育ったものだから、実家へ帰らずともばーちゃんにつくってもらうきんぴらごぼうで「おふくろの味」を体験できる。


 ばーちゃんとしても作ってあげて喜んでくれる人がいるというのは張り合いがあるようで、月に一回のうちの近くの整体院への通院のついでに持ってきてくれる。今月の通院日は明日24日なので、今から楽しみである。

(明日は晩ご飯のおかずを悩まなくてすむ!)

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