第6話 ひいばーちゃんの月命日
ばーちゃんは、両親を幼い頃になくしている。じーちゃんの母親の姑さんに母親のように、とても良くしてもらったと聞いたことがある。
母が幼いころに、そのひいばーちゃんは亡くなってしまったそうなので、もちろん聞いた話でしか知らないのだが、当時大人数で住んでいた食卓の切り盛りもバリバリこなすすごい人だったらしい。母曰く、歳が離れすぎていて「おばーちゃん」と呼ぶのがなんとなく恥ずかしくて呼べなかったのが後悔として残っているそうだ。
ばーちゃんは月に一回団子をつくる。ひいばーちゃんの月命日のお供えのため。これも50年以上続けているのではないだろうか。もらった恩を絶対に忘れないという強い意志すら感じる。予定が合えば手伝っていたが、習慣になるほど故人を大切にできる懐の深さは見習っていきたい。もちろん、今現在関わっている人たちにも、直接言えなくても大切にする姿勢は伝わると思うから、自分自身も一生懸命に過ごそうと思う。
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