第28話 阿修羅


幼き少年おりました 


声無き声が闇に消え


夕日に影が振り返る 


眩しい光芒が包み込み


紅の虚空に染めました 


あるのは父の仇を討つのみ


夕日とともに一人剣取る 


紅い炎が逆行し


時の流れは流れ去り 


波と血は混ざり合い


心の刃を映し出す 


阿修羅の己も悟らずに


虚偽の己に惑わされ 


夕闇のみがただ迫る

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