第26話  時の闇


小さな灯火が流れ、


流れついた先で


遠い春を見て見ぬふりをして


涙の欠片を拾っていく




時の闇が僕に


裁きを下していけば


かすかに残る炎のページを破り捨てる




あれは右ですか 


いや、左です 


どこで道を踏み外したのだろう


どこで過ちを犯したのだろう




問いかければ問いかけるほど


この無明の闇からは返事がない



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