第2話 フォロワー同士のお出かけ

栄田悟とumeminは資料館へ行く為に地下鉄へ乗るのであった。


場所は変わって地下鉄南北線ホームでのこと。


「わぁ〜!南北線に乗るなんて楽しみだなぁ!」


「地下鉄に乗るのは初めてなんですか?」


「はい!私、今年から北海道に引っ越して来たんですよ、以前は東京に居て地下鉄は鉄レールの上に鉄車輪が当たり前だったので、ゴムタイヤで走る地下鉄は初めてなので楽しみなんですよね。」


「そうなんですか。その逆ですね、地下鉄が『ガタンゴトン』なんて言うなんて信じられないぐらいです。」


「東京の地下鉄は大江戸線以外はすべて外に出るんですよ!、だから本当の地下鉄って言えるのは大江戸線ぐらいです」


「確かに言われてみれば、大江戸線はずっと地下区間でしたね」


そうこうしているうちに接近アナウンスが流れる。


「おっもうすぐで到着しますね。」


「本当ですか!楽しみです!」


接近メロディーが流れると共に列車は、通過するかの速さでさっぽろ駅に入線、駅ではその速さが風が『ぶわっと』と一瞬だけ吹く。


彼女は列車の入線速度、停車に驚いた表情をしていた。


「凄い、入線速度は速いですね!あの速さで停車できるとは圧巻です」


「ゴムタイヤだから、その速さから停車までは出来ることなんです。」


そう言って一同は列車に乗り込む。さっぽろ駅から大通駅間はどの区間でも1番利用者が多い区間でもある。大通駅では場所にして、さっぽろテレビ塔や大通公園が近く、また地下街にはポールタウンやオーロラタウンがあり、さっぽろ駅から大通駅までの地下歩行空間がある。周辺施設には商業施設やビルが『ずらっと』立ち並んでいるほど賑わいがあり、人通りが多い。更に地下鉄3路線の乗り換え駅でもあったりする。


 列車はホームドアが閉まると共に扉も閉まり発車。列車内は加速の勢いで進行方向に対して、逆に体が揺れる。車内は混雑していて座れなかった。


「うわっ!」


「危ないっ!」


彼はこけそうになった彼女を片手で抱えた


「お、お怪我はないですか」


「だ、大丈夫です・・・」


お互い、頬が白桃のような色付きで赤くなった


列車はすすきのを過ぎると車内は空き始め、彼らは席に座り始める。


「ふぅ、やっと座れましたね」


「そうですね」


「この区間ってめちゃくちゃ混むんですね」


「この区間は当たり前のように混むんですよね」


「にしても地下鉄の加速は凄いです」


「僕も何年も乗っていますが未だにあの加速は慣れないですね」


「そりゃ、あの加速は全く慣れませんよ」


「所で今回降りる駅なんですが、自衛隊前で降ります」


「自衛隊前ですか、あと一駅で終点ですね」


「そうですね、自衛隊前だと資料館があるのそこに行きます」


「そうなんですか、資料館に行くのが楽しみです」


彼女は車窓を見ると、目が驚いた


「栄田さん!栄田さん!見てください!」


「あぁ〜地上区間ですね」


彼女は興奮気味に話す。


「そうなんですよ、この区間はシェルターで覆われているんですよ」


「しかも除雪する必要がないのですよね」


「定山渓鉄道の跡地に沿って作られていますからね」


「そうなんですか、不思議な感覚です」


列車は南平岸、澄川を過ぎ、自衛隊前駅に到着。


「ふわぁ〜着きましたね」


彼女は両腕を上にあげ、体を伸ばしていた。


「そうですね、自衛隊前までの区間が長く感じましたね」


駅改札を出て、外に出ると周りには自衛隊の基地がすぐにあり、建物が駅出てすぐに見える。


「ここから歩くのですか?」


彼女は不思議そうな顔をして栄田に問いかける。


「そうだね、と言っても1分ぐらいで着くから」


「えっめっちゃ近いものなのですね」


「駅近だからありがたいのよね」


「確かにそうですね」


そう言いながら歩いてると資料館に着いた。


「わぁ!バスもあるし、路面電車もある!!!」


彼女は目をキラキラと光らせながら言った


「それだけじゃないんですと、初代地下鉄車両もあるのですよ」


「そうなんですかぁ!?、これは見るのが楽しみです」


「さぁ、楽しみましょうか」


「はい!、早く見ましょう!!」


彼女は興奮しながら話す。


「はい!そうですね!」


彼らは、あっちこちにいく


「あっ見てください!市電がありますよ!」


彼女は市電が置いてある方向に指を刺した。


「僕も初めて見ますね、さっ、行きましょうか?」


彼らは市電が置いてあるの所へ行った


「わぁー!凄いですね、こ、これは全部貴重ですね!!」


彼女は目を光らせて、市電の周りを見た。


「本当ですね!、あ、あれは、ディーゼル型の路面電車じゃないですか!」


彼は前面に『D』と書いてある表記に指をさした。


「うぇっ!?路面電車なのにディーゼル車!?」


彼女は更に驚く


「実はこの車両は、以前鉄北線という路線で非電化区間があり、その対応した車両がこれなんですよ。この型の除雪車も展示されてありますよ」


「へぇ〜!そうなんですか!、こ、これは初耳ですっ!」


「これは僕も下調べするまでは知らなかったですね」


「それはそうですよ!!、路面電車と言ったら電車のイメージが強いですからディーゼル車があるなんて知るはずもないです。」


「それでは地下鉄の展示スペースに行きましょうか」


「はい!」


彼らは、市電から離れ、地下鉄の方へ向かった。


「ん?はるにれ?なんですか?これ?」


彼女は、「はるにれ」とかかれてある展示車に指をさした


「あぁ、これですね、試験車は第3代目でガソリンエンジンを2台積んでおり、高速試験、冬期試験、実用化に向けた情報収集に努めた車両です、これの次に試験車第4代目の「すずかけ」が作られました」


彼女は頷くように理解をした。


「試験車が飾ってあるなんて、凄いですね」


「それぐらい貢献し、歴史的価値があるっていうことです」


「歴史的価値があるっていいですよね〜」


「次は旅客車両へ行きましょうか」


「はい!」


そうして彼らは旅客車両の方へ向かった。


「これが!!あの初代南北線車両ですか!!」


「はい、そうです、僕も乗って見たかったのですがまだ生まれてなかったのでチャンスは逃しました笑」


「私もですね、車掌放送が聞きたかったですね!」


「また、マニアックですね」


「今、自動放送のみだから地下鉄での車掌放送は貴重ですもん」


「確かにそうですね、車掌放送は貴重ですね〜」


「それじゃあ、札幌駅に戻って解散しますか」


「はい!、本日は突然の話しかけてすみませんでした」


彼女は栄田にペコっとおじきをした


「いえいえ!全然ですよ、お気になさらず」


 一堂は札幌駅に戻った


「それじゃあ!お疲れ様でした」


「本日はありがとうございました!」


「それじゃあ、また」


「はい!」


2人はそれぞれ、帰路を後にした。

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札幌駅8番線で出会った女の子はまさかのフォロワーさんでした 無才能 @Shinkinada1473

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