第6話


 2月24日

   つかれた 自傷行為とまんない

   手の甲つねってもキズ小さくて

   すぐ消えちゃうからつまんない

   気持ち悪い 死ね  

   なんで血怖いんだろ もっとちゃんと

   リスカしたい レグカしたい

   もう つかれたな


 2月25日

   友だちにリスカきらいってゆわれた

   あたりまえだよなw

   ふつーそーなるよねw

   ねむたい 死にたい

   血怖くなくなりたいな…


 2月26日

   今日は死にたい

   死ねって100回以上かいた

   さっさと終わってしまえばいーのに

   こんな人生なんて


 2月27日

   そろそろ限界みたい…

   ○○先生が夢に出てきた

   会って話して甘えたいって思ってる証拠

   だめなのにね

   今会ったら幻滅されちゃう

   自傷行為バレちゃう

   私なんかが○○先生に会っちゃいけない

   甘えるな バカ


 3月3日

   けっきょく○○先生に会っちゃった…

   あんなにがんばったのにいっきに

   水のあわ… もう死ね死ね死ね死ね死ね

   死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね

   死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね



どんどん自分が壊れていく。自分を守るためにつけた仮面までもが刃となり心に突き刺さる。

先生に会って泣いて、少し救われた。

だけど押し寄せる罪悪感が辛い。

頭が痛い。お腹が痛い。胸が苦しい。

会えて話せたことに喜びを感じた。

少しだけれど、希望が見えた。それなのに…。素直に喜べない。話してしまったことに後悔している自分がいる。


自傷行為のことは話せなかった。



 4月22日

   今日体育でバレーした。

   男子のガチスパイク怖すぎて泣けた。

   周りに何泣いてんだって目で見られた。

   病んでんのバレそーで怖くて

   テキトーに負けたのくやしかったって

   いいわけした。 知られたくない。

   自分が怖い。もう限界。

   ○○先生に会いたい。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る