15話 命懸けで守る

「あらあら!薫殿は弱いわねぇ〜?」

「くっ……!!」

「父上!」

「茶々!それに王雅!」

「この馬鹿息子!戻ってきちゃダメ!」

みんなほとんど限界だった。私は覚悟を決め











「あなたにはここで消えてもらう!」

私はガッと目を開き鬼の舞を踊る。すると桃色の雪が降ってきて王妃は苦しみ始めた。

「いやぁぁ!!!やめろ!!」

と私に勢いよく手を出そうとすると王雅様が対抗する。

「よくも俺の大切な人たちを……!!」

そして私は鬼の舞の剣舞に移り王妃様の体の中にある心を取り出し、その心を剣で突き刺す。すると煙のようなものが一気に溢れ出てきて私を覆いつくそうとするが王雅様が私の剣を握っている手をギュッと被せて

「お前に国を渡してたまるか!」

するとヒュっと私たちの光が国全体にいきわたり感染して苦しんでいた人達の苦しみが無くなっていく。

「ぎゃああ!!!」

王妃様は死ぬ前に私を取り込んでしまおうとしていたが、私はそれを光で打ち返し私たちの光が剣となり王妃様の中にいる母上の妹の心を打った。























そして私たちは戦いが終わったボロボロになった空へ消えていった。

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