第7話・「もう、面倒くさいのでさっさと怪人倒しちゃいます」
華奈が戦闘員に向かって回し蹴りをする、一瞬で吹っ飛ぶザコ戦闘員。
「戦闘員弱っ、カマァ」
「こうなったら、呉越同舟で二人で倒すハリィ」
華奈が腰の変身ベルトの両側にあるカードケースから、二枚のカードを取り出す。
強化カードはランダムに選択されて出てくる──出てきたカードは。
【キャラカード】
爆乳戦隊オ・姉妹ジャー長女、古代生物の力を受け継ぎし爆乳戦士『爆乳パワー』
【昆虫カード】
『カメムシ』だった。
頬を引き
「カメムシって……普通こういう場合は、カブトムシとか、クワガタじゃないの?」
カマを振り上げて、襲いかかってくる剃毛カマキリ
「なに、ゴチャゴチャ言っているカマァ! 生徒手帳に書いてあった、ヒーロー戦のお約束校則で待ってやったカマァ、さっさと強化変身するカマァ! おまえも剃毛してやるカマァ」
迷っている時間は無かった、華奈は変身ベルトに二枚のカードをセットする、ベルトから聞こえる音声。
《『爆乳パワー』&『カメムシ』バストマッチ!》
華奈の姿が融合フォームに変わる。
華奈は、攻撃してきた剃毛カマキリに向かってヒップを向けると……放屁した。
周囲に漂う潰れたカメムシの臭い。
悶絶する剃毛カマキリ。
「カメムシの匂い……嫌いカマァ……ガクッ」
仲間を倒された脱毛ハリネズミが、背中の短いハリを向けて突進する。
「くらえハリィ! チクチクアタッーク! 気絶させてから、あたしのアソコの毛と同じように、股間を永久脱毛してやるハリィ」
ハリネズミのハリを軟質な巨乳で受けるサカナカナ。
驚く脱毛ハリネズミ。
「チクチクアタックを柔らかい胸で受け止めた? ヒ──ッ」
華奈は、そのまま脱毛ハリネズミを、壁まで胸でドドドッと一気に押して壁に激突させた。
「キュゥゥ……ガクッ……ハリィ」
二体の変態女子高校生怪人を倒した華奈は、通常フォームへともどる。
戦いの恥ずかしさと虚しさが廃工場に漂う。
「ハダカじゃありません……こういう模様なんです、戦いは恥ずかしい」
風が華奈のロングコートの裾をめくりあげ、美尻が丸見えになった。
そんな華奈のお尻を、工場の天井から逆さにぶら下がって眺めている、黒マント姿の女子高校生がいた。
変態コウモリ怪人『露出コウモリ』が小声で呟く。
「アレが、親戚のお姉ちゃん『逆転バット』を倒した。サカナカナ……コウモリ怪人一族の共通の敵、普通人になってしまったお姉ちゃんのカタキは、あたし『露出コウモリ』が討つモリィ」
マントのようなコウモリの翼を広げた、露出コウモリの裸の胸と股間が白い泡で隠されているのが見えた。
第三章~おわり~
★次回の章で、作者書いていて面倒くさくなったのとその後のパターンは似たりよったりなので……とりあえず完結扱いにしときます。
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