第9話 春休みももう終わり

 「冬はもう学校の準備した?」


俺は冬に聞いた。

なぜこんな質問をしたのかはもうお分かりだろう。

春休みも明日で終わりなのだ。


 「終わってるよ。透は?」

「俺も終わってるよ」

「そう」

「学校行ったら冬を抱きしめられない」

「気にするところそこなんだ⋯⋯」

「俺にとっては死活問題なんだよ」

「そっか。じゃあその⋯⋯ぎゅー⋯⋯する?」


と冬が言った。


「します」

俺は即答した。


ふにゅ


やっぱり最高だな。

うん。


「冬、ソファに行こうか」

「うん」


と言いソファへと移動する。


ぼふっ


俺はソファに座ると冬を膝の上に乗せた。

食べちゃいたい。


「冬、二の腕食べていい?」

「え?二の腕を食べるの?」

「うん。なめたい」

「やだ」

「なんでだよ」

「触られるのはいいけどなめられるのはやだ」

「触っていいんだ」


もにゅ、ぷにもち


はぁー。最高だな。


「ひゃえ⁉︎なんで触るの?」

「触っていいって言ったじゃん」

「それもそうか」

「もう可愛すぎですよ」

「ん、ありがと」


俺は冬の首元に顔を埋める。

そしてキスをした。


「ひゃっ⁉︎」


冬が驚く。


「大好きだよ冬」

「もう//」


かわいいー

宝物だ。

一生可愛がりたい。


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