水彩

ああ、世界は何と美しい

青の影は紫で

赤の日向はレモン色

夕暮れは朱から紺に染まり

山際には山吹の月が昇る


綺羅星はチタンの白で

夜は穏やかに青を深める

月光は世界を黒白に染め上げ

銀鼠の野辺を歩き

焼けた琥珀が夜道を照らす


朱が交わる青の淵には

紅の太陽が顔を見せ

モノクロームの道を彩色する

大地は浅葱色にゆらぎ

木々は群青を湛えて夜を懐かしむ

山際は夜を慕って黒に染まり

世界は何と美しい

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