番外編◆蓮さんの親友達⑤◆

◆◆◆◆◆

VIPルームに取り残された私とアユちゃんと葵さん。

閉まってるドアを見つめていると

「みんな全然変わってないな」

アユちゃんが小さな声で呟いた。

「変わってない?」

私はアユちゃんに視線を向けた。

「うん、みんな見た目がちょっとだけ大人っぽくなってたけど、中身はあの頃と全然変わってない」

懐かしそうに瞳を細めたアユちゃん。

その視線は、今、みんなが嬉しそうに出て行ったドアに向けられていた。

多分、アユちゃんの頭の中には、初代B-BRANDの幹部様達が現役だった頃の様子が映し出されてるんだと思う。

「アユちゃん」

「なぁに?美桜ちゃん」

「みんなが現役の頃ってどんな感じだったの?」

「現役の頃?」

「うん」

「そうだな……一言で言うなら“楽しそうだった”かな」

「楽しそう?」

「うん」

「いつもみんな楽しそうに笑ってたような気がする」

「そうなんだ」

「うん、あの頃は毎日がケンカ三昧の日々で……トップの蓮さんを筆頭に幹部のみんなは寝る時間すら無いくらいに忙しかったんだ」

「……」

「この繁華街を完全統一するっていう大きすぎる目標を達成するにはそんな事言ってられないっていうのが実情だったんだ」

「……」

「でも、みんなは顔を合わせればいつも楽しそうに笑ってた。バカな事を言ったり、ふざけ合ったり……。最初は、たった5人だったチーム。そこに、マサトさんやヒカルが加入して……。そうなるまでにはそれなりに時間も掛かったし、いろんな苦労もあったはずなのに……」

「……」

「蓮さん達はそんな辛そうな表情を私達下の人間に見せたことが無いの」

「……」

「それが出来るってことは、B-BRANDの5人の信頼関係や絆ってモノがとても強かったんだと思う」

「……」

「幹部のみんながそんな感じだったから下の人達も信頼できたと思うんだ」

「それはどういう意味?」

アユちゃんの言葉に私は首を傾げた。

私の顔を見たアユちゃんは、優しい笑みを浮かべて教えてくれた。

「あの頃は、本当にピリピリした空気が常に漂ってたんだ」

「……」

「それも仕方が無いって言えば仕方が無いのかもしれない」

「……?」

「だってね、一歩外に出たら敵対してるチームの人から狙われるんだよ」

「……!!」

「実際、ケガを負わされて入院した子だって結構いたし……」

「……」

「そんな張り詰めた毎日を送っていたら精神的にもみんな参ってしまうよね」

「……うん」

「そんな状況の中で下の人達を支えていたのは、当時のトップや幹部の“笑顔”だったんだ」

「笑顔?」

「そう、笑顔。……まあ正確には、和やかな雰囲気って言った方がいいのかもしれないけど……」

「……和やかな雰囲気……」

「そう。あの5人が作り出す空気ってすごく絶妙なんだよね」

「絶妙?」

「うん、何て言えばいいのかな……」

アユちゃんは言葉を探すように宙に視線を向けた。

そんなアユちゃんの言葉を私は静かに待っていた。

私の隣りにいる葵さんもそんなアユちゃんを黙って見つめていた。

しばらく、宙に向けていた視線をVIPルームのドアに戻したアユちゃんが囗を開いた。

「あの5人はバランスがとれてるんだと思う」

「バランス?」

「うん、役割分担が完璧って言った方が分かりやすいかな」

「その役割分担って?」

「例えば……チームの溜まり場の雰囲気がすっごいピリピリしてるでしょ?」

「うん」

「そんな時、一番に口を開くのは大低ケンさんなの。その時の状況に全く関係のない話を持ち出して……」

「うん」

「その話に素早く乗っかって一緒に盛り上げてくれるのが颯太さん」

「うん」

「そして、そんな2人の話に冷静に突っ込んでくれるのが樹さん」

「うん」

「それから琥珀さんは、周りにいる人達を上手く巻き込んでくれるんだ」

「うん」

「そんな4人のやり取りを見て笑ってくれるのが蓮さんだった」

「えっ!?」

「……?」

突然大きな声を出した私を不思議そうな表情で見つめるアユちゃんと葵さん。

そんな2人に私は訊ねた。

「……蓮さんの役割って……ただ笑うだけなの?」

……だってそうでしょ?

みんなはそれぞれに重要な役割があるのに、蓮さんはただ笑うだけって……。

その役だったら別に蓮さんじゃなくてもいいんじゃ……

私はそんな事を考えてしまった。

私の質問に不思議そうな表情で顔を見合わせたアユちゃんと葵さんは少しの間を置いて同時に笑みを零した。

「……?」

そんな2人の笑顔を見て今度は私が不思議そうな表情を浮かべる番だった。

私の言いたい事を理解したらしい葵さんが

「あのね、美桜ちゃん。今はそうでもないのかもしれないんだけど……当時、蓮くんの笑顔はかな貴重だったんだよ」

苦笑気味に教えてくれた。

「……笑顔が貴重?」

「うん、そう」

「ねぇ、葵さん。それってどういう事?」

「あの頃の蓮くんは今みたいによく笑う人じゃなかったんだ。……っていうか、余り感情を表情にさないっていうか……」

……そう言えば、お父さんも旅行の時にそんな事を言っていた。

“喜怒哀楽を表情に出さない”って……。

「蓮くんがただそこにいるだけで場の雰囲気が引き締まるっていうか……」

「……」

「それだけ、蓮くんの存在感はすごかったっていう話なんだけど」

「うん」

「どんなに切羽詰まった状況でも動じないって印象を周りの人間に与えるんだよね」

「……そうなんだ」

「うん。そんな蓮くんだったからこそ、蓮くんが見せる表情は周りに大きな影響を与えてたんだよ」

「影響?」

「蓮くんが嬉しそうな表情をみせれば周りの人達も自然と喜びが込み上げてきたし」

「……」

「怒った表情をみせれば周りの人達も自然と怒りを感じていたし」

「……」

「哀しそうな表情をみせれば周りも自然とその哀しみを分かち合ってた」

「……」

「そして、蓮くんが楽しそうな表情をみせたら……どんな状況であっても自然と笑えるんだよね」

「……」

「なんか、不思議でしょ?」

「……うん……」

「きっと蓮くんには、カリスマ性があるんだと思う」

「カリスマ性?」

「そう。蓮くんには人の上に立つ為の素質があるんだよね。そのカリスマ性も素質の1つなんだろうね」

「……」

「だから、蓮くんの周りには自然と人が集まってくるんだよ」

……確かに、蓮さんの周りにはいつも人がいるような気がする。

繁華街を歩いていると蓮さんの知り合いの人達が集まってくるし。

その輪の外側には知り合いとかじゃないけど人集りが出来てたりする。

人とあまり接した事の無い私は、そんな状況に疑問を抱くことも無くそれが当たり前だと思ってた。

だけど、よくよく考えてみたらそれってすごい事だと思う。

「……なるほど」

「そんな蓮くんが笑うとどんな状況であってもその場の空気が和んでたんだ」

葵さんは懐かしそうな表情でそう呟いた。

「……そうなんだ……」

“蓮さんの笑顔が貴重”

私はその言葉の意味を理解した。

「蓮さんが笑えるのはみんながいるからだけどね」

葵さんの言葉を引継ぎ意味深な言葉を口にしたのはアユちゃんだった。

「……?」

「あの頃の蓮さんが笑うのはあの4人と一緒にいる時だけだったの」

「それって他の人と一緒の時は……笑わなかったってこと?」

私の問い掛けに葵さんとアユちゃんは顔を見合わせた後、少しだけ困ったような笑みを浮べた。

「……全く笑わないってわけじゃなかったんだけど……」

「……?」

「チームの男の子達と話す時は笑みを見せてくれる時もあったけど……」

「けど?」

「声を出して笑うって事は殆どなかったような気がする」

「……はっ?」

マジで!?

私はその言葉が信じられなかった。

……蓮さんって……。

そういうキャラだったっけ!?

……。

……。

ううん、違う。

蓮さんは、私が初めて会話を交わしたあの日も楽しそうに声を出して笑ってた。

どんなに記憶を辿ってみても……。

蓮さんは葵さんやアユちゃんが言うようなキャラじゃない。

どちらかと言えばよく笑う人。

それも私以上に笑い上戸だったりする。

そんなイメージの方が強い。

だから葵さんやアユちゃんの話に驚きが隠せなかった。

「信じられないでしょ?」

私の顔を見てアユちゃんが小さな笑いを零した。

「……うん……信じられない」

「そうだよね」

まるで私の答えが分かっていたかのような葵さん。

そして無邪気な笑みを浮べたまま

「私達が持つ蓮くんの印象と美桜ちゃんが持つ蓮くんの印象は全然違うと思うよ」

いつだったか……どこかで聞いたような言葉を言い放った。

「……全然違うの?」

「うん、全然違う」

自信満々な感じの葵さんとアユちゃん。

2人の満面の笑顔に圧倒された私は

「……そう……」

そう答える事しか出来なかった。

そんな私に

「美桜ちゃん、幸せだね」

アユちゃんがまたしても意味不明な言葉を呟いた。

「……幸せ?」

『何が?』

そう尋ねようとする私の言葉を遮って葵さんが

「本当に美桜ちゃんは幸せだよね」

私に視線を向けた。

……一体、なんのお話でしょうか?

そう思ってる私の心の声はしっかりと2人にも届いていたようで

再び顔を見合わせた葵さんとアユちゃんは、さっきよりもパワーアップした笑顔で

「「愛されてて」」

見事に声をハモらせた。

……。

……すごい。

相変わらず、息がピッタリだ。

2人の見事なハモり具合に私は一瞬、唖然としてしまったけど……。

ここだけは反論しなきゃ!!

そう思った私の口はすぐに言葉を発していた。

「葵さんとアユちゃんだって幸せでしょ?」

「「……?」」

こんな時でも呼吸ピッタリに首を傾げる2人。

だから私は満面の笑みを浮べて言った。

「葵さんとアユちゃんだって愛されてるでしょ?」

私の言葉に2人の表情がふんわりと緩んだ。

蓮さんの過去の事は私には分からない。

……だけど、これなら自信を持って言える。

だって、ずっと間近でそれを見てきたから……。

葵さんはケンさんに……。

アユちゃんはヒカルに……。

とても愛されている。

その証拠にケンさんやヒカルと一緒にいる時の葵さんやアユちゃんはとても素敵な表情をしている。

私は傍でそれを何度も見てるから自信を持って言える。

「葵さんもアユちゃんも幸せだね」

「「……そうだね」」

やっぱり葵さんとアユちゃんは声をハモらせてそう呟いて照れたように笑った。

誰かに大切に想ってもらえる事はとても幸せなこと……。

だけどそれを当たり前だなんて思ってはいけないんだ。

葵さんとアユちゃんのはにかんだ笑顔を見ながら改めてそう思った。

◆◆◆◆◆

「ねぇ、美桜ちゃん。現役の頃のみんなが見たいなら見せてあげようか?」

つい今まで、照れた笑みを浮かべていた葵さんが突拍子もない提案をした。

「……それって見れるの?」

「うん、見れるよ」

キラキラと瞳を輝かせている葵さんに私は微かに嫌な予感がした。

「……ちなみにそれはどこで見れるの?」

恐る恐る尋ねてみると

「あっち」

葵さんが指を差したのはVIPルームのドアだった。

……それって……。

「……今から乱闘現場を見に行くって事!?」

「乱闘現場なんて……そんなに物騒な感じじゃないから大丈夫だって!」

「本当?」

「うん。それに百聞は一見に如かずって言うでしょ?」

葵さんはニコニコと無邪気な笑顔を浮かべている。

……。

この笑顔を信じてもいいんだろうか……。

天使のような葵さんの笑顔。

だけど私は知っている。

この天使のような笑顔の裏には小悪魔がかくれている事を……。

どうしよう。

私は、葵さんの提案に乗っかるべきなのだろうか?

そりゃあ、見てみたい気もするけど……。

でも、勝手にここを出ると蓮さんに叱られるかもしれないし……。

……うん。

閻魔大王様に変身した蓮さんに叱られるくらいならここで大人しくみんなが戻ってくるのを待ってた方がいいような気がする。

そう考えた私は恐る恐る囗を開いた。

「やっぱり止め……」

「葵、それいい考えだね!!」

“やっばり止めといた方がいいと思う”

そう言おうとしたけど、なんだか嬉しそうなアユちゃんの声に遮られてしまった。

「そうでしょ?ナイスな考えでしょ」

アユちゃんに絶賛された葵さんは得意気な笑みを浮かべた。

「ねっ!美桜ちゃん、覗きに行ってみようよ」

……アユちゃん……

間違いなく貴女は私の意見に賛成してくれると思っていたのに……。

私の予想を見事に裏切ってくれたアユちゃんのお陰で必然的に私の意見は却下される事が決定してしまった。

「でも、怒られたりしないかな?」

私の問い掛けに、顔を見合わせた葵さんとアユちゃんは

「だ……大丈夫じゃないかな?」

なぜか疑問形の答えを返してくれた。

しかも微妙に引き攣った笑顔で……。

……これって……。

「……大丈夫じゃないんだね?」

「「……」」

……なに?

その無言の笑顔は……。

「……」

「……」

「……」

言葉を発する事無く見つめ合う私達。

重苦しい沈黙に耐えられなくなったらしい葵さんが

「バ……バレなければ大丈夫だって!!」

愕然とするような一言を言い放った。

……バレなければって……。

どう考えてもバレるんじゃ……。

「そ・・そうそう、バレなければいいんだよね」

葵さんの無茶な提案にアユちゃんまで乗っかってしまった。

……葵さんもアユちゃんも相当見に行きたいらしい。

もし、彼氏にバレたら確実に怒られるはずなのに……。

そんなリスクを負っても見たくて堪らないらしい。

……。

……まぁ、私も気になるって言えば気になるんだけど……。

「……じゃあ、ちょっとだけ……」

私の言葉に葵さんとアユちゃんの瞳がパッと輝いた。

◆◆◆◆◆

防音効果の効いたVIPルームのドアを開けるといつもとは違う音が聞こえてきた。

いつも聞こえてくるのは、大音量の音楽。

身体に響くような音が今日は聞こえて来ない。

微かに聞こえてくるのは声のような音だった。

歓声と怒声が入り混じったような音。

一度はVIPルームを出ようと決意した私だったけど……。

その異変に気付いた私は足を止め、一歩前にいる葵さんとアユちゃんの洋服の裾を引っ張った。

「ん?どうしたの?」

不思議そうな表情で振り返った2人。

「ほ……本当に行くの?」

恐る恐る尋ねると

「「当たり前じゃない!!」」

またしても見事にカブッた2人の声に後戻りは出来ない事を悟った。いきいきと瞳を輝かせる2人の後ろをドキドキしながら挙動不審気味に歩く私。

私達の間には明らかに温度差があった。

VIPルームを出た2人は迷う事無く、フロアー隅を通り“スタッフルーム”と書かれたドアの方へと向かった。

フロアーにはたくさんの人がいたけど、中央に人集りが出来ていてみんながそこに注目していたから私達の存在に気付く人は誰もいなかった。

スタッフルームの真向かいにあるもう1つのドア。

アユちゃんがそのドアを静かに開けると、そこには階段があった。

その階段を登る葵さんとアユちゃん。

……こんな所に階段があったんだ。

その階段の存在を私は初めて知った。

足元が何とか見えるくらいに薄暗い階段を登りきるとそこは雑然とした物置のようになっていた。

使っていないイスやテーブルが置いてあり、たくさんの雑誌やレコードは山積みにされていた。

埃っぽい空間。

葵さんが壁にあるスイッチを押すと眩しいくらいの光が灯った。

それは普通の蛍光灯の明りだったけど薄暗さに慣れていた私の目には眩しく感じた。

ようやく目がその明りに慣れた時には、葵さんとアユちゃんは壁にはめ込まれているガラスの前に移動していた。

「美桜ちゃん、こっち!!」

アユちゃんに手招きされた私は2人に近付いた。

「ここから見ればバレないでしょ?」

得意気な葵さんがガラスの向こう側を指差した。

その指を辿るように視線を動かすと

「……あっ……」

そこからはフロアー全体が見渡せた。

大きく出来た人集りも……。

その中心にいる初代B-BRAND幹部の皆様も……。

その傍でちょっとだけ困ったような表情を浮べるヒカルをはじめとする現B-BRANDメンバー達も……

バッチリと見る事ができた。

こちらから見る事はできても、多分、向こうからはこっちは見えないはず。

「いい場所でしょ?」

ニッコリと微笑んだアユちゃんに

「……うん……」

私は小さく頷いた。

「今日も派手にやってるね」

ちょっとだけ呆れたような葵さんの声に私は再び視線を人集りの中心に向けた。

派手に大暴れしてる5人。

このクラブに乱入してきたと思われるのは20人程の若い男達。

その半分程度はすでに戦意を喪失しているようだった。

「……なんだか……」

「どうしたの?美桜ちゃん」

「……みんな楽しそうだね……」

「そうだね」

葵さんがクスリと小さな笑いを零した。

「いつまで経ってもみんなヤンチャ小僧なんだから……」

アユちゃんの言葉に私も笑いを零した。

◆◆◆◆◆

久々に再会を果たした初代B-BRANDのトップと幹部のみなさま。

敵対チームの乱入事件というハプニングはあったもののそれすらも楽しみに変えて大いに満喫されたご様子の皆様。

久しぶりの乱闘に夢中になりすぎて、私達がこっそりと覗いていた事にすら全く気付いていなかったらしい蓮さん逹。

一足先に戻った私達が待つVIPルームに入ってきた6人はとてもご機嫌な感じでスッキリとした表情を浮かべていた。

今回の乱闘事件も彼等にとってみればちょっとしたストレス発散になったらしく、みんなの表情からは爽快感が滲み出していた。

それに気付いた私達は思わず苦笑してしまった。

乱闘事件の後も楽しい会話をツマミに美味しいお酒をたっぷりと飲んでその宴は外が明るくなるまで続いた。

途中、琥珀さんがDJブースに乱入し見事な特技を披露してくれたり、その音楽に合わせて颯太さんが瞬きをも忘れてしまうくらいにカッコいいダンスを踊ってくれたり

樹さんが慣れた手付きでシェイカーを振って美味しいカクテルを作ってくれたりした。

「また蓮と一緒に沖縄に遊びにおいで。その時は仕事をサボって接待するから」

颯太さんはそう言い残して沖縄へと帰って行った。

琥珀さんと樹さんも

「俺達の地元にも遊びにおいでね」

そう言ってくれた。

初めて会った蓮さんの“親友達”

あんなに緊張したけど……。

それでも会う事ができて良かったって心の底から思えた。

“また会おう”って言ってくれた約束の言葉と、みんなの後姿を見送るとても満足気な蓮さんの表情を見て私はそう思った。


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深愛2~The Only Wish~2 桜蓮 @ouren-ouren

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