人の命は 儚く脆く
刹那の刻に 消えて逝く
仇を討たんと 足掻いた先で
得た安らぎも 奪われて……
死中に生を 求める者が
蜘蛛の糸から 這い上がる
重厚な世界観を余す所なく、硬質な文体で描くダークファンタジーです。
そのシリアスな展開に、ご都合主義など存在せず、全ての登場人物の隣には平等な死が待ち受けているように感じました。
壮絶なバトルシーンは、互いの命を削り合う"もののふ"同士が刃を重ね合わせているかのような、圧倒的迫力で迫ってきます!
主要キャラであっても、決して楽観視していられない……一瞬たりとも目を離せないリアリティに惹き込まれる作品です。
是非たくさんの人に、この暗く重い……そして力強いこの作品を、最後まで見届けていただきたい!
中世に近しき重厚な世界観は、ダークで危うい空気感を孕み実に魅力的!
初っ端から悲惨な展開に放り込まれますが、そこで得た絶望と悲しみが、主人公を毅然と運命に立ち向かわせていきます。
映像化を目指していると作者さまの言にあるように、特に戦闘描写は圧巻!
まるで脈打つような地の文に、否が応でもその迫力に呑み込まれることでしょう!
語彙豊富な文章で紡がれる、凶悪なほどの感情の爆発。
人ならざる者との邂逅や、迫られる、生き抜くための選択。
濃厚かつ繊細な、人間ドラマ。
シリアスなシーンだけでなく、ふと気を抜いて笑わせてくれるシーンもあり、その匙加減も絶妙です。可愛いだけじゃないモフモフもいますよっ!
ぜひ、この物語に飛び込んでいただき、稀有な世界観にどっぷりと浸かってみてください!
あまりにも簡単に登場人物たちがばたばたと死んでいく、衝撃のダークファンタジーです。
そのどこまでいっても優しくない世界で繰り返される出会い、そして別れ。
そのシーンのたびにいろいろと考えさせられます。
このお話を語る上で欠かせないのが、圧巻の戦闘シーンです。
非常に素早いテンポで場面が次々と切り替わっていきますので、目まぐるしく変化する戦場の様子に圧倒されます。
そして、各話の最後に用意されている決め台詞の数々。
時代劇の締めのシーンを彷彿とさせるその言い回しは、作者ご本人のコメントによりますと、かなり苦労して毎回用意されているようですので、ぜひとも一読してその世界観に浸ってみてください。
まず、一番特筆すべきはバトルシーンの多さと迫力でしょうか!!
(怪我をしている描写も痛そうです。エグい。)時にエゲツなく、時に美しく綴られる戦闘描写はハラハラドキドキになる事請け合いです!!そして、容赦なく死人も出ます!!ダークファンタジーだからね!!
名前すら忘れた主人公も口が聞けないヒロインも、特別な何かがあるらしく謎や伏線が散りばめられた文章を読者はウンウン考えながら辿ってゆく事でしょう。
ただ、シリアスだけでは無くギャグシーンも良い具合に挟んで貰えるので、読んでいて辛過ぎる事にはならないと思います!!ギアラたんがアホ可愛い!!過酷な世界で本当に癒し!!(*´ω`*)
まだまだ分からないことが多く、解明されていない謎が多いので、今から読み始める事をオススメします!!
人の命が紙ほどにかるい、だから
薄い命の生き方などするつもりはない
血がまじる泥の中からでも剣をとれ!
硬く強い物語の始まりに夢中になっていると
世界が深く広くデザインされはじめます
「יאללה, האם אתה מוכן להיות ההתחלה של מחזה נקמה」
その魔獣の言葉に主人公はどれほどのものを背負っているのかと
創りこまれた世界観にゾクゾクとし
肌の香りがしそうなふれあいの甘さにもみとれ
さらに主人公の戦闘も理のうえにつねに成り立っていて目が離せません
さあ、どっぷりハマりにきてください。
闘法を知る作者さまの鳴鏑が放たれ
さきがけの音を放っています!
※たぐいまれなモフモフ♡の存在に、がつんと癒される特典付きです。
神聖カルマ帝国と東方正教によって大きく二つに分けられた世界。主人公は二つの勢力の争いに巻き込まれ父親を亡くした。父の敵を討つため、そして力を得るために旅立った彼は、だが魔獣に襲われて記憶を失ってしまう。
瀕死の主人公を救ったのは、やはり悲惨な過去で記憶を失ったエマ―リアという少女だった。少女に生きるための武術を授けた老師に弟子入りした主人公は、やがて失った記憶と自分自身を取り戻していく。
物語は序盤、様々な要素が絡み合い重厚なファンタジー世界が作り上げられていくその過程を、ぜひリアルタイムで体感してください!
可愛いくってちょっと(?)セクシーな美少女、"熊殺し"エマーリアが私のいちおしキャラです!
【面白かった点】
とにかく死にます。一話に一人は死んでいるんじゃないかというくらい死にます。子供でも容赦無しです。
そもそも、主人公も幾度となく死にかけます。作中で主人公は次第に強くなっていきますが、それでも強者はいますし、何より神に近い化け物たちの争いに巻き込まれて、やはり主人公は記憶喪失で死にかけます。
そんな命の軽いハードな世界観が面白い。
【良かった点】
作者さまがダークファンタジーを標榜しているように、死ばかりではありません。生への渇望、もとい性への欲望も当然あります。
ちなみにそんな第5話を読んだからレビューを書いたわけでは決してありません。本当ですよ。
【期待している点】
『魔女と傭兵』など、不条理でハードな作品を読みたい方にお勧めします。
エマちゃん、死なないといいなあ……