プリズン・アーム――腕に魂を宿した聖女は人類の真理を知る――

過酷な運命を背負った主人公が、それでも負けずに立ち向かっていく…！
軽く読めるお話ではないですが、中身のしっかり詰まった、読み応えのある作品です！

とにかく綺麗に丁寧に文章を書く作家さんです。
きちんとした【小説】を読ませて頂ける作品で、私は非常に大好きな文体です！
いい意味で知的かつ文学的と言え、設定や人物像への書き込みが深く、『擬音と行間が飛び交うラノベ文体に疲れたけどファンタジーが好き』と言う方には非常にお勧めできます！
作者様は他の作家さんの作品にもしっかり目を通す方で本当に活字が好きな方なんだなと関心させられました、応援しています！

意図してか意図せずか、感情の描写が少なく、叙事詩調に物語が淡々と紡がれることで、主人公が運命に翻弄される姿が浮き彫りになっています。
ファンタジー小説としても、大河小説としても楽しめる一作です。

ファンタジー設定が凄くいいです。
話も深くて、引き込まれていっきに読んでしまいます！

文章の深みと物語の聖性がマッチして、とても素敵な小説です。ユリシスの運命の変転を楽しみたいと思います。

丁寧な文章に見合った、凝ったファンタジーの世界に引き込まれました。
聖女でありながら両手が……となってしまう主人公、この先に待ち構えるであろう数奇な運命を予感させます。