上級モード 4

これらの設定が終わると、次は「探偵の設定」に移る。

候補として、次のようなものが挙げられている。


・刑事

・プロ探偵

・アマチュア探偵

・専門家(鑑定人等)


探偵以外の脇役、協力者、もしくは妨害者として、これらの人物を出してみるのも面白いかもしれない。

例えば、探偵の推理をいちいち否定する刑事とか、探偵の推理を支援する専門家とか。



次の設定画面は「捜査方法」だ。


・事件は現場で起きている

・安楽椅子探偵


一般的にミステリでは、探偵役は現場で手掛かりを見つけて推理していく。

事件は現場で起きているのだ。

一方、安楽椅子探偵では、探偵は現場で捜査をせずに、現場から遠く離れた場所で、文字通り椅子にでも座りながら、手に入った情報だけで推理をしていく。


現場で捜査する方が、臨場感がある作品になるし、一般的だ。

一方、安楽椅子探偵は、探偵の知的な面を強調した作品にできる。

どちらが好みかは分かれるところだろう。


さて、次の設定は「叙述方法」だ。


・探偵視点

・倒叙

・叙述トリック


「探偵視点」は、探偵やワトスン役の視点で書いていく。

事件が発生。探偵たちがやってきて捜査をし、フーダニット(犯人)やハウダニット(トリック)を探っていく。ごくごく一般的な書き方だ。


「倒叙」は、読者に初めから犯人が誰なのかが明確に示されている。探偵がだんだんと犯人に迫り、真相を暴いていく過程を楽しむ書き方だ。

犯人視点ともいえる。


「叙述トリック」は、ミステリの作家自身が、読者を欺くような書き方をするもの。例えば、犯人の年齢、容姿、性別、国籍などを読者が誤って認識するように書く方法など。

しかし、これを選択すると、

「ヴァン・ダインの二十則に反していますがよろしいですか?」

のメッセージが表示される。

二十則の中に、次の記載があるからだ。

『登場人物が仕掛けるトリック以外に、作者が読者にトリックを仕掛けてはならない。』


ノックスの十戒や、ヴァン・ダインの二十則をあえて破ってみると、斬新な作品を作れるというメリットはある。

しかし、いつもいつもこれでいくわけにはいかないだろうな。

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