第12話 追い剥ぎのくせに生意気だ。

 名前 二階堂竜也

 職業 ダークナイト

 善行値       0/999

 悪行値    2860/9999

 戦闘能力        260

 攻撃力         442

 魔力          442

 防御力         442

 速さ          442

 

装備 

💀聖剣エスカーナ

 (マイホームがほしぃよぉ)

☆ダークナイトの鎧

☆ダークナイトの兜

☆ダークナイトのマント

 必殺

☆ホーリーブレイク

☆ダークエターナルフォース

☆スネークバインド

 固定スキル

☆メガネ

☆性剣

 スキル 

肉体強化 LV7  攻撃力70%up

魔法強化 LV7  魔法攻撃力70%up 

物理耐性 LV7  防御力70%up

速度強化 LV7  速さ70%up

 火耐性 LV7  ダメージ70%減

 風耐性 LV7  ダメージ70%減

 雷耐性 LV7  ダメージ70%減

 光耐性      吸収

 闇耐性      吸収

ダークナイトセット 状態異常無効 即死無効 浮遊


「ククク……愛の勇者としてさまになってきたんじゃないか、なぁ、エスカーナよ」


『竜也さん、今の姿で、その台詞は……どこからどう見ても、どこかの魔王にしか見えませんよぉ、なんか身体から黒いオーラが出てますし、瞳も赤く光ってますよ?』


「そんなわけないだろう。俺のどこが魔王なんだ。愛の勇者で生徒会長なんだぞ」


『今はダークナイトになってますよ?』


「ん?」


 なにやら足音が聞こえてくる。音のする方へ振り向くと、三人の男が、こちらに向かってきているようだ。


 なんだこいつら?


「破滅に導く者よ、この僕が来たからには、そうはさせない!! 今から詠唱を開始する、時間を稼いでくれ」


 おいおい、どういうわけか、一人の男が真面目な顔をしながら、俺に向けてスキルの詠唱をはじめやがったぞ。


 そして――


 二人の男が俺に、剣を振りおろしてきた。


「な、なんだ!!」


 突然、何をしやがる?


「悪魔に魂を売った魔人め! 我ら三英雄がいるかぎり、世界を破滅にはさせん。勇者殿、この剣星けんせいマーカスに、お任せください」


「ヤマダ様の魔法が発動するまで時間を稼いでみせますよ。この自由騎士オルステッドがね」


 聖剣エスカーナを握りしめ、相手の剣を振り払う。だが、振り払っても振り払っても、こいつらの攻撃がやまない。二人の男からの執拗しつような攻撃に俺は、しびれを切らせた。


 なんだ、こいつら、ハエが止まったようなスピードで、この俺に喧嘩を売ってるのか?


「エスカーナ、この雑魚ざこ達はなんだ?」


『うーん、前に倒した野盗達と同じで追いぎなんじゃないですか?』


「なら、殺すか」


『ですよね、追い剥ぎは私の天敵ですからるべきだと思います』


「あいつらみたいに金になるものがあればいいんだが……」


『ですよね。でもこの人達が持ってる剣や装備は業物わざものかもしれませんよ』


「本当か、やっと金になるものが手に入るのか」


『だから、その黒いのを売れば……』


「これはもう、俺のもんになったんだ、絶対にやらん」


 男の首に向けて俺が聖剣を一振りすると――


 見事に男の首と胴体が、お別れすることになった。


「弱いな、一人目――!」


「きさまああああ!!」


「二人目っと――!」


 男の心臓を一突き――


 男は崩れるように倒れた。


 あとは――


 俺はヤマダと呼ばれた男を見た。


 黒髪に黒い瞳で、どこかで見たことあるような雰囲気をだしている。まぁ、どうでもいいな。俺に戦いを挑んだ時点で死が確定している。さぁ、有り金全部よこして、さっさと死ぬがいい。


「僕はこの世界に召喚された英雄なんだ、僕には、帰りを待つ嫁達が大勢待っている。お前には絶対に負けない!!」


『ホーリーエクスプロ―ジュン!』


「さぁ、悪魔め、僕の最強チート魔法で砕けちるがいい」


 何百もの光輝く球体が俺の身体に巻き付いてくる。


「な、なんだこれは? チクチクして、くすぐったいぞ、あははははは、や、やめろ」


『光属性の最上級魔法ですねぇ。あの若さで詠唱できるのはすごいですよ。でも竜也さんには……』


 激しい爆発音とともに俺は光の渦に巻き込まれて消滅した


 ――かに思えたが。


「な、なぜだ、なぜ、きかないんだっ!!ボクは、最強の」


 性剣せいけんで手に入れた光属性吸収、これがある限り光属性なぞ、俺にはきかん。残念だったな。いい花火を見せてもらった。ただの追い剥ぎにしてはなかなかふぜい情があったぞ。


 そう言うことで、さっさと――、


「しねい!!」


 俺はヤマダの首をはねた。

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