第三章

第13話 ダンボールマン

「もう夕方だな、そろそろ街に戻るか」


 スラッキーのゼリー×10

 ドラッキーの羽×10

 追い剥ぎの所持品。


 まぁまぁの収穫だな。


 魔物の素材は1つ50Gで1000Gってとこか。


☆☆☆


 王都グランハルト入口門前――


「今日は、まじで疲れたな」


『竜也さん、お疲れ様です。追い剥ぎ達の遺品はいつものように、分解してから素材をアクセサリーにして売却しておきますね、よしっと人化しますね』


「そのまま売ると面倒ごとになるからな、だが、それにしても……」


 魔物が俺をみた瞬間、なぜか、分からんが……、


「ギィアアアアアアア!!」と悲鳴をあげながら、魔物はなりふり構わず逃げていく。


「まて、こらあああああああ!!」


 追いかけるのに必死だった。魔物が襲い掛かってくるのが普通だろう? なぜ、俺が追いかけて襲わなきゃならんのだ。


「竜也さん、その前にその黒いヤツをはずしてください」


「黒いヤツってGじゃあるまいし、なぜ、はずすんだ? メタルアーマとシャツは今回の戦いでボロボロになったから、もう捨てたぞ。脱ぐとパンツ一丁になってしまうじゃないか」


「だって、竜也さん、そのまま街に入ったら大変なことになりますよ」


「あはは、そんなわけないだろう」


「じゃ、見てくださいよぉ」


 エスカーナは俺に手鏡を手渡した。


「前から思っていたが、包丁といい、どこから大量のアイテムが出てくるんだ?」


「それは、乙女の秘密なんです。見たいですか、でも、ここだと、恥ずかしいです。ベッドの上でなら……」


 そういえば、リュックを持っているわけでもないし……一体どこから。待てよ、ま、まさか、あそこから……。


「えへへ」


 おそるべし、愛天使。


「媚薬を行為中に、たらしてきたりしないだろうな」


「それもいいですね。今度考えときます」


 まぁ、とにかく、手鏡を覗いてみることにした。


「…………な、なんだ、これは!! 俺の顔が真っ青に、しかも、目が赤く光って。ある意味、ドラキュラっぽい? それに背後からドス黒いオーラが…… カッコいいじゃないか、なにが悪いんだ?」


「いやいや、だめですよぉ。ゲームのアバターじゃないんですから、その姿を見ただけで普通の人なら失神か、攻撃してくると思いますよ。まず門兵さんと一戦交えないと、次は兵隊、そして騎士団、国と戦争になりますよ。挙句あげくの果てに人類ですかね。その時は人類を皆殺しにして私と竜也さんがアダムとイブになるのもいいかもしれませんけど、うーん、二人だけの世界っていいかもしれませんね。それに、きっと竜也さんを見て……追剥の人たちも……まぁ、気にしないことにしましょう。だって、あの人、ハーレム野郎のそうがでてましたから、浮気者は死んで当然ですよね、それにもうヤっちゃいましたから、えへへ」


「挙句の果てに人類あたりから、早口になって、よく聞き取れなかったが、そうなのか?」


「とりあえず、装備は預かりますので脱いでください。まず防具屋にいって服を買いましょう。それとこれをかぶってください。迷彩効果があるんですよ」


 顔にぴったりサイズの段ボールをエスカーナに手渡された。ちゃんと前が見えるように二つの穴が空いている。


「パンツ一丁にこれのほうが、やばくないか? まるっきり変態じゃないか」

 

「大丈夫ですよ。伝説の傭兵も愛用しているダンボールですから、危なくなったら中に入って敵から身を隠すこともできるんですよ。ダンボールの右横辺りに□ボタンがありますから緊急回避するときにでも押してください」


 それは、まさにスネー〇じゃないか。俺はとりあえず、エスカーナの言う通り、ダンボールをかぶって防具屋にいくことにした。


名前 二階堂竜也

職業 ダンボールマン参上!!

善行値       0/999

悪行値   3010/9999 +150

戦闘能力        270

攻撃力         324

魔力          324

防御力         270

速さ          270

 

装備 

💀聖剣エスカーナ

(女の子のあそこは、ひみつがいっぱいなんだよぉ)


☆ダンボール箱


必殺

☆ホーリーブレイク


固定スキル 


メガネ

性剣


常時スキル 


肉体強化 LV2 攻撃力   20%up

魔法強化 LV2 魔法攻撃力 20%up 

雷耐性  LV2 ダメージ  20%減

光耐性             吸収


装備効果


迷彩 

□ボタンを押すと気配遮断 。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る