黒い靄と白い炎が存在する視界で戦う少女は、華麗で苛烈。

第3章まで拝読したレビューになります。



黒い靄から発生するケモノと呼ばれる異形が見える主人公アルマは、同じくケモノが見える女傑ジルケに師事を仰ぐ。

ヒトの目をした黒いケモノ。オオカミやウサギ、クマのような獣の姿をしていることもあれば、人間やドラゴンを象った場合もある。
そんな異形と対峙するアルマが扱うのは幅があり刀身が薄い蝶の羽のような剣。冒頭でその描写が出てくるのだが、とにかく美しい。アルマ自身も美しいのだが、翅脈が透けるほど薄い刀身が鮮烈に黒いケモノを切り裂いていく様に惚れ惚れしてしまう。



こちらはスピンオフ的な派生作品ということだったので、随所にちりばめられた本編への布石も見事でした。白炎が関係してくるのでしょうか……?

美しく聡明なアルマが活躍するであろう本編に胸を躍らせつつ、この作品を最後まで追ってみたいと思います。

豊かな表現力で綴られる少女の戦いに、きっとあなたも惹き込まれるはずです。ぜひご一読ください!

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