エピローグ
――それから。
あの騒動の終結後、アルマは日を置かず
そうして一人で、
ケモノが大量に発生する事態というものはあれ以来ないものの、全体的な件数は年々増加の一途を辿っている。そこで、孤児院の院長であるクリスタ・ホルツマンが高齢であることにかこつけて、教会の上層部が潜り込ませたのだろうとアルマは考えた。
やがて、スヴァンが長期の依頼で家を留守にしている頃にコジマが着任すると、アルマはめでたく彼女の指導役として行動を共にすることとなる。
「コジマ! そっちお願い!」
「はいはーい!」
「返事は1回!」
何やら返事はふわふわとして如何にも頼りない感じだが、その実力は確かであった。短い槍の
「
自分の持ち分が終わると実に楽しそうな顔で、アルマに向けて手を振り回す。
「腕は確かなようね。でも、私はあなたの姉ではないわ。普通に名前で呼んで頂戴」
「はいはーい! ところで
「依頼から戻ってきたら、あなたに挨拶に行くようにスヴァンに話しておくわ。それから、私たちが
「おや? それはどうしてですか?」
――そう。これは
紫黒の乙女 -転生のおと外典- 完
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