カクヨム限定おまけ

あとがき&プロット(?)

 皆さま、お早うございます・こんにちは・こんばんは。筆者の津多 時ロウです。この度は拙作「紫黒の乙女 -転生のおと外典-」を最後までご覧頂きまして、誠に、誠にありがとうございました。最後まで読んで頂いただけでも大変ありがたいことです。

 思えば、ライトノベル風に書き始めた本編「転生のおと」を書いている途中に、傭兵とか衛兵とか出てくるくせに戦闘シーンが全然ないわあ、と思って戦闘シーンが多めの何かを書こうと思ったのが始まりでした。ついでに魔法っぽいものとかの要素も添えて。

 毎日更新できる筆の速い人と比べれば、かなり完結まで時間がかかってしまいましたが、皆様の暖かいご声援も頂きまして無事に予定していたお話を書ききることが出来ました。改めて読者の皆様には御礼申し上げます。ありがたや、ありがたや。


 そんなわけで、津多ノートで予告しちゃった通り、本作を書くにあたって作成したプロット(?)も公開したいと思いますが、その前に、コメント付きレビューで疑問も頂いたところですので、ちょっとだけQ&Aコーナー! 


Q1.白炎って本編に何か関係してくるのん?

A1.本編には白炎は出てきませんが、一応、本編第2章の最後、第89話「クリスタ」までお読み頂くと、何となくお察しいただけると思います。(宣伝)


Q2.エメリヒ・クレーベって誰だい? もしかして……浮気したのかな? 僕から目を逸らしちゃ駄目じゃないか。

A2.え、誰!? で、エメリヒ・クレーベさんは本編の第85話「悔悟②」で名前だけ出てくるあの人です。詳しい事はこの後のプロット(?)か、本編の「第3章の予告付きオマケ(※これまでのネタバレあり)」をご覧下さい。(宣伝)


Q3.第1話とかでアルマちゃんが着てる服って、結局、どんな感じ?

A3.筆者の頭の中では、無地でポケットもジッパーもないスウェットのパーカーの丈を膝上まで長くして、腰辺りまで左右に切れ込みを入れた感じで、ズボンは麻で出来た厚手のズボン。ちなみに上着の下はちゃんとシフトドレス(ワイシャツの原型になった肌着のようなシャツ。今のシフトドレスとはちょっと違う物)を着ていますので乙女の素肌は守られています。また、鍛えていますので、ズボンにお腹のお肉が乗ることはありません。


Q4.還魄器シクロって重さはどれくらい? 女性が振り回すには大型武器は重いんじゃないの?

A4.還魄器シクロの重さは発現者のイメージで決まりますので、訓練でいくらでもコントロールできます。ちなみに作中、ジルケだけはかなりの力持ちなので、実物の重たい両手剣も扱います。ていうか、リアル指向の話じゃないので、その辺は察して。


Q5.アルマちゃんは結婚できたんですか? あの流れで結婚しなかったら作者は人でなしですよね??

A5.ヒ・ミ・ツ。詳しくは本編の第81話、第82話、第83話辺りをご覧下さい。(宣伝)


Q6.タイトルの読み方が……

A6.「紫黒の乙女しこくのおとめ -転生のおと外典てんせいのおとげてん-」です。名前だけでも覚えて頂けたら嬉しいです。 


Q7.どうしてアルマちゃんの瞳の色をスモーキークオーツにしたの? 普通、薄茶とか琥珀とかにしない?

A7.花に花言葉があるように、スモーキークオーツという水晶にも石言葉があるのです。詳しくは「スモーキークオーツ 石言葉」の検索ワードでGoogle先生にお尋ね下さいまし。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 はい、ではここからプロット(?)のコーナーです。執筆にあたって筆者が妄想して書いた設定などを載せるだけです。混沌としていますが、ご容赦ください。一応、読み易いように少しは手を加えます。少しは。

 カタカナ語はドイツ語です。Google翻訳などを使いました。が、思うように翻訳できていないものもあるみたい。トッド・シュメタリンなんて、日本語にすると死んだ蝶ですし。

 当然のことながら、変更や使ってない設定もありますが、そのまま公開します。


【コンセプト】

 アルマ・フォーゲルが主人公の異能剣戟ファンタジー。

 領内各地の異変を解決して、最終的にスヴァンと結ばれるまでを描く物語。

 敵は獣と総称される異形。魔物とは別物。


 紫黒=刻死


【獣を滅する技の名前。滅獣の理(ことわり)】

・刻死(ナハトルーエNachtruhe夜の安息)

 シェスト教の神紋が紫色に発光しながら獣を正6面体に囲み、それは急速に縮んで後には何も残らない。正6面体の大きさは自在に変えられるが、大きくなるほど負担が大きい。


・刻死蝶(トッド・シュメタリンTod Schmetterling死の蝶)

 シェスト教の神紋がある6枚翅の淡く発光する紫黒色の蝶が獣に貼り付き、蝶が消滅すると獣が跡形もなく消滅している。


・万死蝶(エンドローザ・シュメタリンendloser Schmetterling無限の蝶)

 黒い靄の密集地帯でのみ発動可能。黒い靄を蝶に変え、ケモノを喰らい尽くす。


 ジルケはアルマを鍛える中で自分と同じ異能持ちであることに気付き、獣を滅す滅獣の技術を教え込む。

 還魄器(シクロ)を介さない滅獣の理もあるが、ジルケが苦手なため、アルマには教えない。


【イビガ・フリーデewiger Friede永遠の安らぎ】

 シェスト教の秘匿滅獣機関のハレ大陸支部。滅獣の異能を持つ者を集め、獣を駆逐している。ジルケもかつて所属し、幹部として数多くの弟子を育てたが、今は引退している。


【還魄器ドナ・フルーゲdünne Flügel薄い翅】

 アルマが異能によって顕現させた剣。武器は異能者それぞれで異なる。一般的に還魄器(シクロ)とイビガ・フリーデでは呼んでいる。日本語での読みは「げんぱくき」。

 蔓草の意匠が施された紫黒色の柄(つか)と鍔(つば)と一体化した護拳部(ごけんぶ)、極限まで薄く、蝶の片翅を長く引き伸ばしたような形をした黒い刃。刃は反対側が透け、翅脈のようなものも見える。

 ナハトルーエ、トッド・シュメタリンを展開する際は、刃の部分が六角形の形でバラバラと崩壊し、それぞれの方式で流れてゆく。

 獣以外にも物理的に物体を斬れるが、明らかに理外のものであるため、獣以外には顕現させない。

 顕現させるときの台詞は「響け! ドナ・フルーゲ!」

 刻死の発動は対象に切っ先を向け「闇に眠れ! 刻死(ナハトルーエ)!」

 刻死蝶の発動は地面にドナ・フルーゲを突き立てて「啼け! 刻死蝶(トッド・シュメタリン)!」

 万死蝶の発動は刻死蝶と同じだが、刃が無いときは長剣だけ切っ先を対象に向け左手は自然。「喰らい尽くせ! 万死蝶(エンドローザ・シュメタリン)!」


【還魄器(シクロ)顕現時のエフェクト】

 フレームのみで仄かに発光する立方体、正八面体、正十二面体、正二十面体が泡のように次々と現れては消えて還魄器(シクロ)を瞬時に形作る。発光の色は人によって異なる。アルマは紫黒、ジルケは天藍色、ベルタは青。


【梟の瞳(Eule Augeオイレン・アウゲン)】

 獣と黒い靄が存在する場所を感覚的に検知するための異能。

 使用者の心を拡張し、その中の異物を検知する仕組み。

 ヒトの中の黒い靄も検知する。

 黒い靄は鈍い感覚、獣ははっきりとした感覚。

 目を閉じ、これのみを使用すれば最大半径1kmまで検知できる。

 戦闘中に使用する場合は半径300mほどが限界とされる。


【登場人物(仮)】

 アルマ・フォーゲル 主人公

 ジルケ 師匠

 フェルディナント・フォーゲル 父

 ブリギッテ・アルニム・フォーゲル 母

 アウグスト・フォーゲル 兄1

 ロルフ・フォーゲル 兄2

 オスヴァルト・フォーゲル 兄3


 ベルタ・アルニム イビガ・フリーデの幹部の一人。ブリギッテの妹。ジルケの弟子。アルマを助けた際に組織へ勧誘するが、アルマは断る。


 ドロテ・オダ アルマが侍女として仕えたグスタフ・オダの娘。澱みをほとんど感じられない。

 クリスタ・ホルツマン イヌイの孤児院の院長。澱みをほとんど感じられない。


【獣】

 シェスト教の昔話に登場する。

 しかし、姿形は四足獣から人型、コウモリまで多種多様。全て哺乳類の形。爬虫類、両生類、鳥類はいない。

 人の欲や驕り、負の感情が澱むと誕生する。

 ジルケはアルマに「獣を見たら心を閉ざせ、感情を殺せ」と教える。心を閉ざす前に目が合うと心を侵食されてしまうため。

 滅獣の技術には澱みの可視化も含まれ、これによって自然界の他、人に内包された澱みも見えるようになった。澱みの色はぼんやりとした紫黒色で、ときおり存在する。その塊が波打ったり刺々しくなったりと変形する。

 普通の獣と紛らわしいため、ケモノとカタカナ表記にして使い分ける。


【滅獣ヴァンデロンWandlung改宗】

 獣を完全に消滅せしめること。

 小型の獣は還魄器(シクロ)で致命傷を与えるだけで完全に消滅する。

 人間の成人並みの大きさになると滅獣の理を使わなければ、いくらでも回復し、消滅しない。


『起承転結』


【起】

 イヌイの町に現れた中型の獣を倒したあと、子供の頃に能力の兆しがあり、徐々に訓練で制御する術を身に着け、15歳目前の最終試験において一人でドラゴンを打倒し、ジルケに認められた。


【承】

 1569年。16歳になったアルマはドロテ・オダの侍女となり、お屋敷勤めの傍ら滅獣を行なう。

 お屋敷勤めによりジルケと同行せずに一人でやっていくことに。


【転】

1571年6月頃。18歳。独り立ち後も順調に滅獣していくが、あるときツチダでヒト型の獣から大怪我を負わされる。すんでのところでベルタに救われるが、治療は長引き侍女の仕事にも支障をきたしていた。

1572年の3月1日以後。19歳。治療もリハビリも終わって順調に動けるようになったころ、(本編第44話)ジルケと共にツチダを訪れ自分に深手を負わせた獣の滅獣に成功する。この際、トッド・シュメタリンに覚醒する。


【結】

1573年。20歳。グスタフ死亡の知らせにドロテが深く悲しんでいる中、(ここから削除)「蝶」を使いイヌイ内をパトロールしていたところ、(本編第55話)のクリスタ・ホルツマンと得体の知れない白い炎を持つ男(スヴァン)の会話を聞き、スヴァンの名前と神託を受けたものである事実を知る。白い炎は神の介入によるものとのジルケの推測を強く意識することに。(ここまで削除)


 1575年。22歳。年明け早々、ドロテは聖職者になることを決意する。そして4月下旬のカネウラ行きの護衛にスヴァンが加わり、ドロテに同行したアルマは警戒する。(本編第73話~第75話)

 帰りに警戒のあまり心を閉ざしてスヴァンに向き合うが、クリスタ・ホルツマンにもスヴァンほどではないが同じ気配があることに気が付いて、スヴァンと結婚することを決めた。

 しかし、許可を得るために戻った実家には何体かの気配を遮断する人型の獣が入り込み、父フェルディナントを支配していた。

 ジルケと協力して駆逐するも、何日かするといつの間にか紛れ込む。そんなことが2年も続き、そしてついに、真夜中にアルマとジルケを倒そうと外からも狼型、熊型、ドラゴン型の獣を手引きする。あまりの数に死ぬ覚悟を決めたとき、ベルタを始めとしたイビガ・フリーデの幹部4人が巨大な滅獣陣を構築し、大半を葬り去る。

 その中でベルタから今回の黒幕が屋敷の裏の林に潜伏しているようだと聞き、アルマは一人で討伐に向かう。

 導かれるように澱みを伝って林を進むとやがて斜めに降りる洞穴を見つけ、その中で人語を話す人型の獣と出会う。獣はエメリヒ・クレーべの欺瞞と後悔から生まれたものだった。


なんとかエメリヒ・クレーベを模した獣を滅獣し、洞窟の外に出ると外は朝日で満たされていた。


 後の話は推して知るべし。



『登場人物設定』


【アルマ・フォーゲル】

 1553年生まれ。ドロテの7歳上。ランプレヒトと同い年。

 細面。身長165センチくらい。さらさらダークブラウンの長い髪を向かって左8:右2で後ろに流し、後ろで黄色いリボンでまとめている。瞳の色はスモーキークォーツ。

 白いバンドカラーのシャツ、ダークグレイのステイズにスカート。頭巾は付けていない。

 幼い頃よりジルケに剣術を鍛えられた。

 領主屋敷での部屋の広さは18畳。約30平米。奥行6m、幅5m

 腕前はスヴァンより上。1577年24歳で29歳のスヴァンと結婚。1男1女に恵まれる。

 詠唱イメージは玲瓏れいろうとして。

 異能の色は紫黒。


【ジルケ】

 年齢不詳。

 フォーゲル家の大ベテラン侍女。白髪混じりのダークブラウンの髪。髪を束ねるリボンは天藍(てんらん)色。

 瞳の色はスモーキークォーツ。

 ツチダでスヴァンをベッケンさんと呼んだ老婆。フェルディナント・フォーゲルの曾祖父の四男の娘。当代フォーゲル一族の剣の師匠にして前兵長。

 幼いアルマの異能と才能を見抜き、滅獣の技術と理を教え込んだ。

 若い頃にはイビガ・フリーデに所属し、幹部として数多くの弟子を育てたが、今は引退している。

 還魄器(シクロ)は飾り気のないツヴァイヘンダーのハーツアウスシュタールHerz aus Stahl鋼の心。顕現するセリフは「貫け! ハーツアウスシュタール!」

 滅獣の理は多重刻死(フィーレ・ナハトルーエ)。フィーレviele沢山の。発動する際のセリフは単一発動の場合はアルマと同じ。多重発動する場合は「ぐっすりお眠り。多重刻死(フィーレ・ナハトルーエ)」。発動アクションは突き出さず垂直に構えるだけ。

 詠唱イメージは凛として。

 異能の色は天藍(てんらん)色。


【オスヴァルト・フォーゲル】

 1548年生まれ。

 アルマの5歳年上。スヴァンと同い年。

 アシハラ王国内下級貴族フォーゲル家の3男。

 剣の腕前は長兄アウグスト、次兄ロルフよりも、アルマよりも上。

 身長は180センチ手前。髪の毛はさらさらダークブラウンで向かって左6:右4で流し、後ろ髪を黄色いリボンで束ねている。

 普段着はチャコールグレイで合わせた丈の長いハッキングジャケットか普通の丈のジャケットとベスト、膝下までのニッカボッカーズ、バンドカラーの白いシャツ、アーガイル柄の靴下。

 執事服は黒いジャケットに黒いズボン、白いバンドカラーのシャツに黒いループタイ。

 自身のインターナート修了後、じきにつながりのあるオダ家に働きに出た。

 グスタフ・オダ死亡後も執事として勤めていたが、ランプレヒト・オダ病死後に資金難により暇を出された。

 その後、傭兵組合に所属して主に貴族の身辺警護などで生計を立てる。


【フェルディナント・フォーゲル】

 フォーゲル家の当代。オスヴァルトの父。ぴっちり分けられた中分けの髪と、立派なカイゼル髭。容姿はオスヴァルトとよく似ているが、筋骨隆々。

 髪の毛はダークブラウン。


【ブリギッテ・アルニム・フォーゲル】

 フェルディナントの妻。オスヴァルト、アルマの母。

 ふっくらとしていて気品のある貴婦人。ゾンマー川東側のクニヒト、アルニム家当主の妹。

 髪の毛は飴色で後ろで編んでいる。


【アウグスト・フォーゲル】

 フェルディナントの長男。アルマの10歳上。

 髪の毛はダークブラウンで短く刈り込んでいる。

 剣の腕前は兄弟の中でオスヴァルトに次いで2番目。


【ロルフ・フォーゲル】

 フェルディナントの次男。アルマの8歳上。

 髪の毛は肩に届かない程度。リボンは使っていない。

 剣の腕前はアルマと同じくらい。

 髪の毛は飴色。


【ベルタ・アルニム】

 組織イビガ・フリーデの幹部の一人。ブリギッテの妹。一人称あたし。

 髪の毛は飴色のショートボブ。

 身長170センチ前後。

 ジルケの弟子。アルマを助けた際に組織へ勧誘するが、アルマは断る。

 還魄器(シクロ)は刃が青く半透明で、柄の部分に流れる水のような紋様が施されたグレイブ。クラーハ・シュトームklarer Strom清流。顕現するセリフは「押し流せ! クラーハ・シュトーム!」

 滅獣の理はブラウス・ゲフェンネスBlaues Gefängnis青い牢獄。泡で獣を包み、破裂と同時に獣を消滅させる。発動のセリフは「閉じよ! 水泡の牢獄(ブラウス・ゲフェンネス)!」。発動アクションはクラーハ・シュトームを前に突き出し、鍵を回すように捻る。1アクションで多重発動可。

 詠唱イメージは波紋の如く静かに広がる。

 異能の色は青。


【ドロテ・オダ】

 アルマが侍女として仕えたグスタフ・オダの娘。巨大な黒い靄が見える。

 髪は弁柄色でさらさら。前髪を向かって左6:右4で分け、後ろはポニーテール。

 身長は160センチ前後。

 瞳の色は琥珀色。

 領主屋敷の居室は48畳。約78平米。奥行6m、幅13m。


【クリスタ・ホルツマン】

 イヌイの孤児院の院長。澱みをほとんど感じられない。

 身長170センチ前後。


【ヴィンシェンツ】

 オダ家の執事長。謹厳実直。先代のゲラルト・オダの頃から仕えている。

 1573年のグスタフ襲撃事件ではグスタフと共に討死。


【ギュンター・ノルデン】

 オダ家の執事。ヴィンシェンツに次ぐ古参。白髪の短髪横分け。身長は170センチ少々。事務仕事が得意。ランプレヒトの補佐として付けられていたが、ヴィンシェンツ死後はその立場を引き継ぐ。


【ラインホルト・モウリ】

 カネウラを治めるモウリ家の当主。

 60代前半。白髪。横分け。

 ディートリンデ・モウリ・オダの父。ドロテ・オダの祖父。

 カネウラに来たドロテを饗応し、亡き娘の姿を重ねる


【ハインリヒ・モウリ】

 ラインホルトの長男。次期当主。

 30代後半。髪色はライトブラウン。横分け。

 ディートリンデ・モウリ・オダの兄。ドロテ・オダの伯父。

 湿っぽくなってしまったドロテの歓迎会の雰囲気をどうにかしようとする。


【イグナーツ】

 モウリ家の執事。癖毛で髪色は茶気鼠(アッシュブラウン)。


【エラ、エリアス】

 イビガ・フリーデに所属するベテラン滅獣師ヴェヒター(Wächter、守護者)。

 双子。エラが姉、エリアスが弟。40代前半

 フォーゲル領でケモノが大量発生した際、ベルタ、ソフィアと共に4人で巨大滅獣陣マッセンウムヴァンデロン(Massenumwandlung、大量改宗)を敷く。

 エラとエリアスは二人合わせて双生法師と呼ばれ、大規模な滅獣の理に通じている。エラは過去に還魄器(シクロ)を失っているため、近接戦闘は出来ない。



【ソフィア】

 イビガ・フリーデに所属するベテラン滅獣師ヴェヒター。女性。

 30代前半。身長はアルマと同じくらい。肩まであるアッシュブラウンのストレートヘアー。琥珀色の瞳。

 フォーゲル領でケモノが大量発生した際、ベルタ、エラ、エリアスと共に4人で巨大滅獣陣マッセンウムヴァンデロン(Massenumwandlung、大量改宗)を敷く。

 どちらかというと滅獣の理が得意だが、近接戦闘はこなせる。

 還魄器(シクロ)はシンプルな形状のメイス。通常のものより柄が長く全長1m少々ある。ヘレンフォイアーHöllenfeuer業火。顕現するセリフは「燃え盛れ! ヘレンフォイアー!」。

 滅獣の理はローター・ザーグroter Sarg赤い棺。炎でケモノを包み焼却する。発動のセリフは「焼き尽くせ! 炎の棺(ローター・ザーグ)!」。発動アクションはヘレンフォイアーを力強く地面に叩きつける。そこから扇形に火が走る地点に多重発動可。

 詠唱イメージは力強く。

 異能の色は朱色。


【エメリヒ・クレーベ】

 2メートル近い巨漢。王軍のトップ。

 個人の戦闘能力も軍の指揮能力も飛びぬけて優秀。

 1573年にエン王の指示で王国宰相グスタフ・オダを襲撃、殺害したが、エン王に諫言せずにただ命令を実行したこと、また、グスタフ殺害が遠因となって1575年にエン王が錯乱したと考えており、結果、エン王が家族を手にかけた末に自殺したことをひどく後悔している。

 それが引き金となって自ら生み出したケモノに憑かれ、ジルケに倒されることを求めて1576年フォーゲル領北部の森に彷徨い出た。

 還魄器(シクロ)は通常より大きめの直剣。グローサーヴァーゲンGroßer Wagen北斗七星。顕現するセリフは「浄化せよ! グローサーヴァーゲン!」。

 詠唱イメージは重く。

 異能の色は赤紫。


【コジマ】

 クリスタ・ホルツマンの後釜として孤児院に派遣されたシェスト教会の助祭。女性。

 着任時16歳。

 ベルタ・アルニム同様、イビガ・フリーデにも所属しており、アルマの相棒として期待された。

 還魄器(シクロ)は短い槍。アイゼンツヴァイクEisenzweig鉄の枝。顕現のセリフは「突き殺せ! アイゼンツヴァイク!」

 異能の色はオレンジ。





 2022年10月26日

 作品を最後までお読み頂いた皆様に敬意と感謝を。

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紫黒の乙女 -転生のおと外典- 津多 時ロウ @tsuda_jiro

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