私の独白
――以上で、Vtuber『
以下は蛇足のようなあとがきであり、記録というよりも私一個人の感想、格好良く言えば独白のようなものであることをご留意願いたい。
こんなVtuberオタクの行き場のないパッションを綴っただけの脈絡のない駄文を読んで、どう思われただろうか?
「バーチャルごときによくそんな本気になれるな」「真面目に読んで時間の無駄だった」……そう思う人も多くいると思う。とはいえ少しでも感じ入るなにかを与えられたのであれば、書き手冥利に尽きる。
ここまで書いてきて、私にも感じ入るものがあった。多分だが、広義で見ればこの文章も、書いてきた私もまたバーチャルと同じなのだろう。
心に届けばなにかの像が結ばれ、心に届かない人には意味のない文字の羅列にしか見えない――見出した人には私の流れる血潮が透けて見え、見出せない人にはただの長々とした文字の羅列に見えるように。
もしもこの文章から思い描いてもらえたのならば、最早痕跡もない『
今一度、『
宗教じみている? 哲学臭い? 小難しい?
さもありなん! ファン活動など大小に関わらず、えてしてそんなものだろう。熱を込めて語れば、宗教じみて哲学臭くて小難しくもなる。
なにせ、私はファンなのだ。確かにこの広大なインターネットにいた、Vtuber『
だからこの備忘録を読んでくれた人が、もしなんらかしらのファン……特に同じVtuberのファンであるならば、幻想を思い描いて、夢を見てほしい。
目を覆って見れない時もあるかもしれない。けれども見出したその先には、確かに彼ら/彼女らはいてくれるのだ。そのことだけは覚えていってくれれば、きっとそこに私の好きな人はいてくれるのだと信じている。
そして令和の現代日本、インターネットというバーチャルの主戦場と一切関わりのない人の方が少ないだろう。Vtuberのような配信・投稿活動をしている人でなくとも、SNSのアカウントだって、動画サイトのオススメアルゴリズムだって、リアルをデフォルメやカリカチュアしたバーチャルなのだ。
ほら、今だって。
今だってあなたは私というバーチャルさんを見ている。
カクヨムを見ているブラウザのタブに、アプリのインストールされているスマホに、無数にあなただけのバーチャルがある。クソウゼェリアルのくびきからいっとき自由になって、バーチャルにあなたが投影され、顕在するための魔法の扉が無数に。
もう閉じるこの蛇足を読み終えたら、その扉を開けて!
――あなたの世界が夢と幻想で溢れんことを、私もバーチャルの端から祈っている。
【了】
あなたは『空路木真実(うつろぎまこと)』というVtuberをご存じだろうか? 羅田 灯油 @rata_touille
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