第6話 あれ?何かおかしい

 お待たせしました!ようやく本編に入ります。

 


 スピースピー


 ピピピピピピ


 「うーん、よく寝た」


家族たちとの激闘の末、安眠できる平穏な睡眠時間を確保した僕。そんなある日、


 「ふー。今日は土曜日か、、、。あれ、なんか声高い?風邪でも引いたかな。お母さんに診てもらおう」



 「うん?誰?」


自分の部屋の鏡には美少女が映っていた。



 「あれ?これ、僕!?」


そう、この部屋には他に誰もいるはずがない。なにせ、鍵をかけるだけではなく、軽いバリケードまで築いている。僕以外いるはずがない。


 「嘘でしょ!?」


 ドンドンドンドン


 「ちょっと、どうしたの?大丈夫?薫」


姉さんがドアを叩きながら叫んでいる。どうやら、あまりにも大きな声を出したために気づいたみたいだ。一方の僕は一度冷静になるため深呼吸をして、改めて鏡を見てみる。どこか僕らしさを感じるが、長いが艶のある髪にかなり可愛い顔、おまけに胸も少し膨らんでいる。さらには、、、


 「ない!」


そう、男の象徴たるアレが無いのだ。


 「ちょっと、薫!開けて!」ドンドンドン


 「あ。姉さん」


そうして、バリケードを解き、ドアを開く。


 「姉さん、僕」


 「あれ、あなた誰?」


 「僕、僕、うぇ〜ん」ガバッ


 「ちょちょっと、あなた誰なの?あぁ、いい匂いする〜。って、そうじゃない。あれっ、この匂い、この口調、、、。あなた、もしかして、か、薫なの?えっ、でも、、、」


 「どうしたの?」


 「あ、お母さん。薫が」


 「薫がどうかしたの?って、あなた誰?もしかして、薫の彼女?そ、そんな。薫の初めては私のものなのに」


 「お母さん、僕、僕、ひっく、女の子になっちゃった〜。うぇ〜ん」


 「えっ、ちょっと。あなた、薫!?ええっ。一体、どういう事!?」


 僕、女の子になっちゃいました。





 「うーん、そんな病気の症例はないみたいだ」


 「お父さん、ネットだけじゃダメじゃない?」


 「そうだな。知り合いに医者がいるからちょっと聞いてみるよ」タッタッタ


 「ひっぐ、どうしてこんな」


 「泣かないで、薫。よしよし」


 「そうよ、薫。薫は相変わらず可愛いわ」


 「そうだよ、お姉さま」


 「うぇ〜ん。」


 「ちょっと、結愛!あなたがお姉さまなんて言うから!」


 「ご、ごめんなさい、お兄さま!」


 「とりあえず、お医者さんが先かしら?」


 「そうね。とりあえずお父さんの電話を待ちましょう。あっ、あなた。どうだった?」


 「うーん、やっぱりそんな症例は聞いたことがないそうだ。でも、時間を取ってくれることになったから、今から行ってみよう」


 「そうね。ほら、薫。立てる?」


 「「お母さん(ママ)、私も行きたい!」」


 「もちろんよ!心配だものね」


 「よし、じゃあ車で行こう。流石に、今の薫じゃ電車はきついだろうし」


 「当たり前よ。こんなに可愛い薫を人目に出すもんですか!」


 「「そうよ!」」


 「あ、あぁ。とにかく、行こう。行けるか、薫?」


 「うん、ひっぐ」




次回は病院。さて、どうなることやら。

 



 読者の皆様。作者のAhmedと申します。近況ノートにも記述しましたが、ご覧頂きありがとうございます。ようやく本編の開始となりました。お待たせしました。


 さて、私は大まかにストーリーを書いた後、投稿当日に推敲してから投稿という形を取っているのですが、昨日投稿された第5話は作者の体調不良のため推敲しないまま投稿してしまいました。ですので、修正版を再度投稿しております。お手数をおかけしますが、再度読んでいただけると幸いです。(なお、大まかなストーリーは変わりません。)今後とも、応援よろしくお願いします!




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