第6話 コーヒーサーバー

「ちゃんとコーヒーサーバー設置してくれたようね」

「はい、発注しておきました!」

コンビニはにぎわっている。特にダンジョン前と後に飲む飲料の売り上げが良かった。喜ばしいかぎりである。

「そんなわけで、あとはバイトに任せてカナはまた今日もダンジョンに行ってね」

「えー…またですかぁ?」

「レベルがあがれば、お金がガッポガッポよ?」

「そりゃそうですけど…」

そんな問答をしていると、昨日ダンジョンで戦った盗賊のピピンがコンビニにやってきた。

「やほーきたよー」

ピピンはコーヒーミルクのペットボトルを買ってゴクゴク飲んだ。

「かーっダンジョン入る前にこれ飲むとスカッとするなぁ~」

「ありがとうございます」

「帰りも飲むかもね、あ、あとギルドでもう1人、入りたいって人が来たんだけど」

「誰?」

「エルフのメメントっていう子さ。弓使いだよ」

そういうと同時にその子はコンビニに入って来た。見た感じ、高飛車な感じの子だ。

「エルフの弓矢は置いてありますの?」

「はい?」

「ですからエルフが使う矢は置いてあるのかって聞いているのです」

「…ないです」

「ふん。コンビニなんてそんなものなのね」

それには私もカチンときたけど、何とか抑えていた。

戦士のエールもやってきた。

「炭酸水もらってくぜ」

レミリアもゆっくりとした足取りでコンビニに入って来た。

「聖水は置いてありますか?」

「ありますよーはいどうぞ」

「ありがとうございます」

エルフのメメントは用もないという感じでコンビニを出て行った。

「さっさと行きましょう」

「大丈夫なの?あのエルフ」

「うーん。でもレベルがちょっと高いらしいからOKしたんだ」

「ふーん」

こうして5人パーティーはダンジョンに挑んでいった。

「昨日は1階をあらかた回ったわね。今日はどうしようっか」

「回ったんならレベルも上がったんでしょうから2階に行きましょう」

メメントは提言した。

「大丈夫かな…死んだりしたら私やだよ」

「弱気な事言ってるんじゃないわよ。だめならすぐに…」

そういうと後ろにいつのまにかいたキノコの化け物に弓矢を1発食らわせた。あっという間に倒れる。確かにレベルは少し高いようだった。

「分かったわ。2階にいきましょう」

そう言って2階の階段目指して5人は進んでいった。

「1階ごとにイベントルームがあるけど、割に合わないから行かない方が良いわよ」

15分ほどして2階の階段をみつけた5人はそのまま2階へ上がって行った。

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