ハロー、マイ・エンドロール

安穏とした、けれど終わりの見えない病院生活を続けていたぼくに、ある日、"死神"を名乗る少女が訪れる。
彼女が突きつけてきた現実は遠くない未来の"死"であり、同時に「一つだけ願いを叶える権利」が与えられる。

それによってぼくは一人の少女と出会い、
停まっていた時間は動き始め、
閉じていた僕の世界は、



――これは、小さな物語。
分かり切った終わりまでの、僅かな時間。
どこまでも歩いて行けると錯覚するほどの、一瞬。
そんな陽だまりを歩く、"ぼく"と、"大切な人"の、何の変哲もない特別な物語だ。