#7:鋼鉄の時代

 国守中央病院。

 その中でも警察が管理する特別入院区画

 今夜の警備はザルだった。決闘倶楽部逮捕のため国守分署の銃器犯罪対策課刑事たちは全員出払っており、同じ分署内の他の刑事に代役を頼んだ。しかし彼らはこうした警護任務に就いた経験が乏しく、夜中になればどうしても集中力が切れてしまう。そもそも順序良く交代して警備にあたるという発想もなかったようだ。

 警察なのに……という感じだが慣れない仕事なんて誰でもそんなものだ。ネットワーク保守が専門のエンジニアにプログラミング開発を任せるようなもので、傍目には同じような仕事でも内部の人間からすれば全然専門外、ということはよくある。隙をついてこっそり侵入することは容易いだろう。

 既に消灯時間のため、廊下の非常灯を除き灯りは消えている。しかし非常灯を頼りにすれば十分歩き回るのに苦労はない。目的の部屋の場所をあらかじめ把握しているなら、たどり着くのに苦労はあるまい。

 がらり、と。

 扉が開き、何者かが部屋に入ってきた。暗くて顔を見ることはできない。

 その人物は部屋に入ると、周囲を気にするでもなくまっすぐベッドに向かう。通常の入院棟と異なり警備の都合上個室であるから、ベッドは一台しかない。

 そこに寝ている人間に、用があるらしい。

 そいつはベッドの傍に近づくと、リボルバーを構えて掛け布団の上から銃口を押し付ける。そしてハンマーを上げてから、引き金を引く。

 くぐもった音が部屋に響いた。

 一発だけでは満足しなかったらしい。そいつはもう二発、銃口の狙いを変えて銃を撃ち、それからようやくベッドを離れ。

「今だ」

 部屋の明かりが点く。

「……っ! なんだ!」

「そこまでだ。一部始終はばっちり見させてもらったし、赤外線カメラで撮影もしてあるぞ」

 俺とマチルダ、そして根津は物陰から飛び出す。赤外線カメラ云々ははったりである。刑事である根津が現場を目撃しているのだから、捕まえるのは簡単だ。念押しをしておいたに過ぎない。

「な……まさか」

 しかし当の根津は驚愕し、身動きが取れなくなっている。

「なんで、こんな……」

「お前が、イコライザー事件の犯人。連続銃殺通り魔の正体イコライザーだ」

 ふがいない根津に代わり、俺が宣言する。

「そうだろう? 銃器犯罪対策課刑事、天竺夏至郎!」

 そう。

 俺たちの前にいたのは。

 ベッドに寝ていた人間を撃ったのは。

 天竺その人である。

「しかしスーツか。てっきり犯行のときはあのバカみたいなガンマンスタイルになるもんだと思っていたが」

「探偵……」

 挑発にも応じず……というより応じる余裕もないのか、目を見開いて天竺はこっちを見る。

「お前、決闘倶楽部の始末に向かったんじゃ……」

「パトカーを走らせてきたんだよ。しかし警察車両は便利だよな。サイレン鳴らせば車もどいてくれるし信号も無視できる」

 ちなみに運転は俺だ。マチルダは運転できない……のかは分からないが免許を持っていない。天竺はペーパードライバーだった。

「PJ社の社用車飛ばすより楽だったぜ」

「所長代理の運転する乗り物には今後絶対に乗らないと決めました」

「そんなことはどうでもいい」

 ようやく少し余裕を取り戻したのか、天竺がくちばしを挟む。

「なぜオレがイコライザーだと?」

「別にお前がイコライザーだと推理したわけじゃない」

 ここはぶっちゃける。

「ただなんか怪しいなと思ったんだよ。それで念のため罠を張ったらビンゴだ。むしろお前がイコライザーだったことに驚いているくらいだ」

「なんだと?」

「最初の疑問は、お前の銃だ。今持ってるのは、44マグナムの方か。そうだろうな」

「それがどうした」

「その44マグナムが問題だったんだ。俺とお前がイエローボーイで会ったとき、お前は西部劇に出てくるガンマンみたいな恰好をしていた。そのくせ、持っていたのはSAAではなくマグナムだった。マグナムは同じリボルバーだが西部劇の銃じゃない。ウエスタン趣味のお前がそれを知らないはずがない」

 そもそも、根津が話していたことだ。天竺に憧れてSAAを手にしたと。そして天竺も、イエローボーイに根津を連れて行きそこでガンプレイを見せたと言っていた。ならSAAを持っているはず。

 にもかかわらず、なぜガンマンスタイルにマグナムだったのか。

「その疑問の答えは簡単だ。俺にSAAを見せたくなかったんだ。俺がイコライザー事件に興味を持っているかは分からない。捜査するかも、自分を容疑者リストに入れるかも未知数。だがお前はイコライザーだった。だからわずかにでも疑われたくないという心理が働いたんだ」

 だから隠した。どうせ俺にはウエスタン趣味にマグナムでもバレやしないと思って。

「SAAに使われる弾丸の話をしたとき、お前一瞬自分の銃に手を伸ばしかけたよな。それは普段、あの格好のときはSAAを、しかも問題の44-40弾を使うモデルを持っていたからだろう?」

「ご明察だ」

 天竺は持っていたマグナムを取り落とし、懐からもう一丁のリボルバーを取り出した。それはまさしくSAA。おそらく銃身は三インチのシェリブスモデル。早撃ちに特化したカスタムがされているのだろう。

「まさか銃に気づかれるとはな。弾丸の話をしたとき少しミスったかと思ったんだが、そこをねちっこく突いてくるとは思わなかった」

「銃に詳しい相棒がいるもんでね」

 俺もレオンから聞いてなかったら気づかなかっただろう。

「だが余裕ぶっていていいのか? オレはここに寝ているやつを撃ったぞ? 心臓と肺を狙ってやったが、ここは病院。急げばまだ死なないかもな」

「焦っているのはお前だ。俺たちが被害者の救命処置に気を取られている隙に逃げ出す気だろうが、そうはいかない」

「見捨てるのか」

「最初から被害者なんていないって言ってんだ」

 天竺がベッドの掛け布団をめくる。そこには誰も寝ておらず、シーツと枕で膨らみが作られているだけだった。

「ここに寝ていた患者はあらかじめ移しておいた」

 赤貝に協力してもらった。鈴郎が入院しているから、彼ならこのエリアに出入りしても怪しまれない。

「撃つ前に確認をしておくべきだったな。早いとこ犯行を終えて逃げたいという気持ちが先行して、確認を怠ったか」

「おい探偵、そういえばここに入院していた患者って誰だ?」

 根津が横合いから口を挟む。

「影本殺しの犯人。例のイタリア系移民だよ。四日前に意識を取り戻していたからな。事情を説明して協力してもらった」

 捜査する側とされる側、探偵と犯人ってのは時折変な絆で結ばれることがある。影本の命を狙った犯人と、嫌々ながら警護にあたった探偵。話は早かった。

「天竺。お前が決闘倶楽部の調査を依頼してきたのは、捜査の目をそちらに向けて時間稼ぎをするためだ。警察が決闘倶楽部の中にイコライザーがいると考えていたのか、お前が捜査本部にその可能性を吹き込んだのかは知らんが……。ともかく倶楽部の連中が捕まれば、その中にいるかもしれないイコライザー探しに警察はしばらくかかりきりになる。その間呑気してるつもりだったか、あるいはさらに事件を起こすつもりだったんだろう」

 事件の発生ペースが少しずつ早くなっていたにもかかわらず、七件目がなかなか起きなかったのはターゲットの選定に手間取っていただけではあるまい。決闘倶楽部が捕まれば自分が安泰になるから、しばらくそちらの様子見で動きを止めていたのだ。

「だから俺は罠を張った。天竺が決闘倶楽部を調査する依頼を出してきた時点で、お前がイコライザーである可能性に気づいた。そこで翌日にはマチルダと連絡を取り、その上でお前たちには没交渉であるかのように見せかけた。情報を操作するためにな」

 嘘を吐くのは大人のたしなみなもので、これくらい容易い。

「マチルダに指示して、例のイタリア系移民が影本殺しの際の犯行声明をSNSにイタリア語で出していると嘘を吐かせた。お前はそれを確認できない。イタリア語なんて操れないからな。そもそもお前のターゲットの選定基準で言えば、彼は入っている可能性が高かった。だから嘘情報で背中を押し、さらに今夜、本来警備している銃器犯罪対策課の人間をここから引き揚げさせることでダメ押しをして、お前の犯行を誘発した。今ここで捕まえるために」

 そしてまんまと網にかかったわけだ。

「しかし……」

 マチルダが問う。

「なぜ天竺夏至郎はSAAではなく44マグナムで犯行を行ったのでしょう。イコライザーにとって銃と弾丸は重要なはずでは?」

「今まさに容疑者である決闘倶楽部の連中は警察にしょっ引かれているからな。そんなときに別の場所でイコライザーが犯行を起こしたと知られればすぐさま決闘倶楽部は白とバレてしまう」

「ならなにも今夜犯行に及ぶ必要はないのでは?」

「ここに入院している彼を殺すなら今夜が一番のチャンスだ。より警備が厳重なところへ移送される可能性もあるしな。その上でこいつはSAAというこだわりを捨てた。いや、そもそもこだわりとも言い難いか」

 連続して事件を起こす犯人は、その成功体験から犯行手口をあまり変えたがらない。その観点から言えば、SAAをこだわって使い続けていてもおかしくなかったが……。

「こだわり、趣味、嗜好……。そういうのは全部、自分を納得させる内側の理屈でしかない。こいつの中で理屈が通っていれば何の問題もない。こいつの中ではイコライザーが殺したという証明より、今ここで殺すことの方が重要だったんだ」

 成功体験にこだわり、種々のリスクを飲んだ上でSAAを使うという選択肢もあった。だがこいつはまだ犯行に使われていない44マグナムを使う選択肢を選んだ。

「犯罪者の理屈なんてとどのつまり自分を許すための道具だ。ダイエットに取り組んでるデブがどんどん自分に甘くなるのと一緒で、ぶつくさ言いながらこだわりを捨てていく。その程度のものなんだよ」

 それこそマチルダがいた戦場のように、殺すか殺されるかという局面の連続なら成功体験は重要だろう。ある手段を使い成功したなら、経験則的にも精神的にもその方法を使い続ける方が利は多い。だが犯罪は違う。被害者を一方的に殺す加害者がいるだけ。誰にも監視されていないゲームの縛りプレイみたいなもんで、途中で飽きたら条件を緩くできる。

 所詮そんなものだ。ただ一方的に殺して何かした気になっているやつの精神構造なんて、甘々の大甘だ。

「ちょっと待て探偵」

 横合いから根津が口を挟む。

「それは分かった。天竺さんがイコライザーだってのも、もう疑いようがない。ただなんでだ? なんでその……SNSの偽情報が天竺さんの犯行を後押しすることになるんだ?」

「それは簡単だ。天竺の……こいつの被害者の選定基準に偏りがあるからだ」

 考えてみろ。これまでの六人の被害者の内、四人が女性でふたりが未成年の少年だ。偏りまくっている。

「統計的に犯罪を犯しているのは成人男性が大半だって話があるんだ。天竺が保安官気取りのイコライザーなら成人男性をばんばか撃ち殺せばいい。そうしないのは、無意識にこいつが御しやすい相手を狙って殺しているからだ」

「…………」

「イエローボーイで言っていたよな。男も女も銃を持てば平等に人を殺せる。ゆえにイコライザー。だが俺はその話を聞いた瞬間胡散臭いと思ったよ。世界を見ろ。女性の入学者が増えた理工系大学ではそのせいで入試に落ちたと思った男が侵入して銃を乱射した。白人警官が黒人を撃ち殺して、黒人の命も大切だBlack Lives Matterと叫んでいると横から警官の命も大切だBlue Lives Matterと茶々を入れる。銃で殺すのは白人の男で、死ぬのはそれ以外だ。お前の大好きなウエスタンだって、要するに開拓だとか抜かして先住民族ばんばん撃ち殺してただけじゃねえか」

 そもそも、大柄の男であればより強力な銃を扱うことができるが、非力な人間は小型の銃しか扱うことができない。それを無視して銃で平等などちゃんちゃらおかしい。

「日本ではどうだ? 影本を見れば明らかだろ。何の罪もない少女を殺しておいて捕まるどころか英雄とまで呼ばれる日本人がいる。一方でそんなクズを抑えがたい私怨で殺せば極刑の嘆願をされるときてる。影本は銃を持ち学校に通い、マチルダは学校にも通えない。何が平等だ? いったいどこか平等で公平イコライザーだって言うんだ?」

 銃を持っても、芦原のような社会的弱者は自分しか殺せない。

 銃を持てば、影本のような短慮のガキも英雄になる。

 銃があるから、青柳は弟殺しに踏み切れてしまう。

 銃があるから、それを振り回せば正義のヒーローになれると思い込む馬鹿が出てくる。

「天竺。お前はイコライザーなんて大層なもんじゃない。正義の複雑さに耐えられなくなった、年だけ重ねたガキだよ。大人ってのは普遍的正義を重んじ、その正義が社会で果たされない虚しさに向き合える人間のことを言うんだ。お前はただ自分が正義のヒーロー気取りでいるために人を殺した。今だってそうだ。世間から死んでくれと願われた人間だからお前は殺しに来たんだ。正義のヒーローになりたいならその鉄砲持ってヤクザの事務所にでも押し入った方がまだ世のためなんだけどな」

 それができないから、気取っているというのだ。

「御託はもういいか?」

 天竺が銃を構える。

「探偵……。結局、お前は何がしたかったんだ? こんな手間をかけて、オレを追い詰めてお前に何の得がある?」

「損得じゃないんだよ。だから言ったろ。普遍的正義を重んじるのが大人だってな。ボランティアは趣味じゃないが、その辺にゴミが落ちていて、近くに屑籠があったら拾って捨てるくらいのことはするさ。今回の件は、その程度の手間だよ」

 それに…………。

 マチルダの方を見る。

「子どもを引き取った身じゃ、大人として無様は晒せないからな」

「じゃあ死ね」

「まあ待てよ」

 俺はそれを制した。

「もうひとつ、お前に教えてやらないといけないことがある」

「……なんだ?」

「時代の流儀ってやつだよ。…………早撃ちの決闘、お前もできるんだろ」

「何が目的だ?」

「だから決闘だよ。もしお前が勝ったら見逃してやる」

 天竺は意味が分からないと言いたげに顔をゆがめる。

 だが、これは予定調和だ。既に決めてあること。俺の言葉を合図に、マチルダと根津がその場を去っていく。

「二人はここから消える。俺を撃ち殺して逃げだせば逃亡は叶うだろうな」

「狙いはなんだ?」

「いやなに、探偵業としてのアフターケアみたいなもんだ。お前のようなやつは、捕まったのは運が悪かっただけだ、自分は本当はもっとできるんだって心の中でぐだぐだ言い訳するタイプだろうからな。その言い訳もできないようにしておこうと思って」

 ウィンドブレーカーを脱ぎ捨てる。左腰に吊るした銃を確認する。

「早撃ち勝負でオレが負けると思うのか?」

 俺の狙いを不審に思ったようだが、天竺は受けることにしたらしい。まあ、ここで受けずに普通に銃撃戦を始めたらそれこそ泥沼だ。逃げる隙もありゃしない。だったら決闘に応じて一発で決めた方が逃げるにも都合がよかろう。

「オレのSAAが早撃ちに特化したカスタムしてあるのは見りゃ分かるだろ。オレはガンプレイにも精通している。決闘倶楽部の連中みたいに対人で決闘をした経験はないが、やれと言われれば即座にできる」

 ちらりと、俺の銃を見る。

「対するお前の銃はなんだ? モーゼルC96。重くて銃身も長い。早撃ちにはあまりにも不利だ。それで勝てるとでも?」

「勝つさ。そして教えてやる」

 天竺は構えていたリボルバーを一度、腰に戻す。そして両手を自由にした。

「懐古趣味ってのは、その時代に戻れば自分はひとかどの人間になれるという思い込みから始まるもんだ。お前のウエスタン趣味もそうだし、さかんに伝統的な家族だのなんだの言ってる与党の政治家連中もそうだ。鋼鉄の時代でなら、自分は輝けると。今は自分に適した時代じゃないってな」

 しかし、まさかデロリアンがあるわけでもなし。人は過去に戻れない。

「俺たちは今を生きるしかない。今だ。本当なら輝けるはずの過去には戻れないし、才能が開花した未来もない。今を一歩ずつしか生きられない。分かるか? 今ってのは、国が銃を持つことを認めても、国民の大半が侵略戦争を肯定しても、それで人を殺すことが許されるわけじゃないだ。人道と倫理が人を撃つことを決して認めない今という時代だ。銃が好きで人を撃ち殺したいと思っているやつも、戦争しか知らなくて人を殺す以外の能力を持っていないやつも、人が人を殺してはいけないという当たり前が当たり前になったこの今という時代を生きないといけないんだ。それをお前に教えてやる」

 銃に手をかける。

「お前から抜け。今が大したことないやつは、鋼鉄の時代でだって輝けないってことを教えてやるよ」

「…………っ!」

 天竺は俺の言葉が終わった瞬間、銃に手をかけた。

 そうなると分かって、挑発した。

 自分ではこのタイミングが、もっとも虚をつけると思ったのだろう。それが誘導されたものだと気づかず。

 しかし。

 天竺の言い分にも一分の理があった。

 つまり俺の左腰に吊るした銃は早撃ちには適さず。

 いくらタイミングを見計らっても、早撃ちのガンプレイに慣れた天竺を速度で上回ることはできない。

 ゆえに。

 だ。

「文字通り」

 俺は、に挿して隠していた銃を抜く。

 マチルダから返却され。

 ストックを外していたVP70を。

 こっちなら、軽いからな。

 抜いて、引き金を引く。

 弾丸は天竺がリボルバーを構えるより優に早く。

 やつの右腕を貫いた。

「潜り抜けてきた鉄火場の数が違う。アマチュア野郎」

 イコライザー事件は、こうして幕を閉じた。

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