第20話 「はわ、はわわ…」 「ほら♡暑いって、恐ろしいことなのよ?」地球温暖化の連鎖は、怖い。連鎖といっても、「ばよえーん」ではありません。

 「あら、あら。いやらしいのね…」

 「モスキー子様?いじわるですう!」

 蚊たちが、エッチに、たわむれて。

 「ほわわ…」

 ゆ×り君に出せた声は、そのくらい。

 「ねえ、どうなの?」

 「…モスキー子様?私のたちの身体って、エッチ。ほてって、いるかも…です」

 「何ですって?」

 「温暖化、ですよ」

 「バカね…」

 「地球温暖化の怖さは、終わりません!」

 温暖化は、怖かった。海水温が上がりすぎれば、海に、細菌が増えてしまう。その連鎖が、怖かった。

 連鎖、連鎖…。

 「ばよえーん!」

 違います。

 その、連鎖では、ありません。

 温暖化は、食物連鎖を、壊してしまう。海に増えた細菌を食べた海産物が、猟師たちにとられて、今度は、食卓に並べられる。

 すると、どうなってしまうのか?

 感染症の伝染が、押さえきれなくなる。

 「ねえ、君?」

 「ねえ…?モスキー子様が、聞いているでしょ?」

 「はわ、はわわ…」

 「暑いって、恐ろしいことなのよ?」

 「モスキー子様の、言う通りです。学んでください!学んで、ください!」

 「はわ、はわわ…」

 日本の暑さは、死への道。

 熱帯は、大変!

 熱波だけでも、山火事とかが、起きちゃったりするんだからね!

 「それに…」

 「ほら。モスキー子様の言うことを、聞きなさいよ?」

 「はわあ…」

 「ねえ?」

 「ほら。君は、勉強をしなくても良かった世代。だから、知っているか、わからないけれどね…?」

 「日本は、昔、温暖湿潤気候って、いわれていたのよ?…教科書に、そう、書いてありました。シューショクヒョーガキ世代の子たちは、覚えたものです」

 「…は、はあああ。ううう」

 「でもね、ゆ×り君?」

 「ほら、聞きなさいよ」

 「今の日本は、豊かな、程良い暖かさの国では、なくなりました。君は、学校で、どう習ったのかな?」

 「思い出しなさいよ」





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