第5話 「…ねえ?私のこと、どう、思うの?」日本の夏の夢は、H。「ああん」「ああああ」「いいいい」「うううう」「ええええ」まるで、勇者たちの名前。

 逆〇のシャアは、無事に、アナログTVで放送された。友達から借りてきたビデオデッキを使って、自分の家で、録画。

 ここから、こんなことができる。

 「家庭用ビデオデッキ2台と、ビデオソフトがあれば、そのビデオソフトをダビングして、個人で持っておくことができる」

 今どき世代の子に、できますか?

 家のTVに、2台、ビデオデッキをつなぐ。

 配線の努力、努力…。

 簡単に、いえば…。

 昔、ビデオレンタルショップなどで、こんな仕事があったのを、覚えていますか?

 「ビデオを、ダビングします」

 これに、近い。

 それが、家庭用ビデオでも、無料でできちゃうってわけ。

 ただし!

 ダビングできたビデオを、他人に売ったり、金取って貸したりは、するな。それやったら、捕まるんじゃないの?

 今回、ビデオデッキ2台を借りてダビングしたのは、家庭のTVで放送された分。それを、個人的にダビングして、個人で楽しむくらいなら、かまわない。

 「これで、逆〇のシャアのビデオが、俺の手元に残った。ビデオデッキをあいつに返した後も見たくなったら、また、ビデオデッキを借りてくれば良い!」

 ゆ×り世代に、こういう努力が、できますか?

 「あ、つ、い、ぞー!」

 クーラー世代のゆ×り君は、少女の夢を、見ていた。

 「…ねえ」

 「え?」

 「私のこと、どう、思っているの?」

 「どうって…。愛しているさ」

 「うれしい」

 少女が、抱きついてきた。

 日本の夏の夢は、エッチだった。

 「ああああ」

 「ああん…」

 ああああというのは、ファミコン世代の小学生が、ド○クエの勇者たちにつけた名前では、ありません。

 「ああああ」

 「いいいい」

 「うううう」

 「ええええ」

 「ああ…、君は、やわらかいんだね」

 「あら?他の世代から奪った養分じゃあ、足りないの?」

 「何だと?」

 「ご、ごめんなさい…あん」



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