45話 ビッグバンツリーモス

45話 ビッグバンツリーモス


世界樹とビッグバンベヒーモスが融合したビッグバンツリーモスが現れた。


その姿は雄々しく、神聖さすら纏って神々しいオーラを放っていた。


体の大きさは富士山のように天に達する。


空にはかすかに雲があって、ビッグバンベヒーモスの頭は雲よりも高い位置にある。




聖一とマホとシャマはその姿に呆然とする。


「夢…じゃないな。やばすぎるだろこれ。」


「この大きさ…ビッグバンベヒーモスの非じゃないわよ。……雲に達する大きさね。こ…これが伝説の雲級なのかしら。」


「子供の頃から見ていた世界樹が……そ、そのままビッグバンベヒーモスの形になってるなんて…し、信じられないで…ありますです。」


(いやしかしこれはヤバイだろ。世界樹は富士山くらいの大きさはある。それがモンスターになるなんて信じられるわけないだろ。)



木のつるが絡み合い腕や足を形成している。そこにモリモリと筋肉などが混じりあっている。



まだ細かく木のつるが絡み合ったり肉がモリモリしたり融合の途中のようだ。


(どうやらまだ融合の途中のようだ。おそらく…今しか作戦を考える時間はない。)


そこへドドドドという轟音が聞こえる。


「え?今度はなんだ?」


振り返えると草原の奥から土煙が上がっている。


(ん?なんだ?)


「なんだろ?」


「来たのよ!」


「来た?」


マホがなにかが来たと言うが聖一はピンと来ていない。


「来たでありますです!」


「何が来たの?」


シャマも気付いたようだ。



(ん?なんか遠くから声が聞こえる。)



「せいいちさーーーん!!!せーいいちさーーーーん!!!!」


(こ…こ…この声は……。この声は、この声は、この声は!!!!)


「ジャイ!!!」


どうやらジャイが援軍で来てくれたようだ。


(ジャイ!やべ、来てくれた事が嬉しくて泣きそう。)


ジャイは大量の人達を引き連れている。


ジャイが引き連れている人達から少し離れて華やかな影が見える。


(あれ?あれはもしかして…)


「はーはっはー!来たぞー!!!!」


(キング様じゃねーか!!!)


「キング様も来てくれたのかよ!」


どうやらキング様もワガクニの軍勢を引き連れて来てくれたようだ。


豪快なワガクニの王様のキング様。土煙の中に華やかに浮かび上がる。



(本当に心強い援軍がたくさん来てくれたようだ。光明が見えたかどうかもわからない。ビッグバンベヒーモスを倒した時のように作戦を立てて用意してもいない。…でも、本当に心強い。体の中から消えかけた希望の炎が燃え始めた。よし、やるぞ。やるんだ。……ビッグバンツリーモス!ぶっ倒してやるよ。)

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