44話 融合

44話 融合


小さいビッグバンベヒーモスが木に絡み付いていいる。


そしてエネルギーを吸収してどんどんでかくなっている。


「とりあえず止めるぞ!」

「ええ!」

「はいです!」



止めなくてはまずいことが起こりそうな気がした、聖一とマホとシャマは総攻撃をしかける。


「どりゃどりゃどりゃ!!」


「えい!えい!えい!」


「です!です!です!」



(ダメだ。びくともしない。というかエネルギーの障壁みたいなもので守られてる。)


一切傷がつかないどころか触れられもしないようだ。


「魔法も内側めがけて放ってるのに全然発動しない。」


「おそらくこの部屋で戦闘行為が出来ないようになってるかもしれないです。おそらく私たちは愚か向こうも攻撃がこちらに届かないはずなのでありますです。」


「黙ってみてるしか出来ないってのかよ。……でかくなるスピードヤバくない?…うわー!!!!」



「ぎゃー!」



「うわー!でありますですー!」



急激に膨れあがったビッグバンベヒーモスと世界樹の融合体に押し出されて壁にぶつけられそうになる。


(このままだと圧死しちゃうぞ!)




「マホ!ピンポイントブラックホールアタックで壁に穴を空けてくれ!!そこにシャマの爆発と爆発の矢で穴を空けよう!」


「OK!ピンポイントブラックホールアタック!」


「はいです!爆発と爆発!」



ドガァーン!という音ともに世界樹に穴が空いた。



「飛び出せ!」


「ええ!」


「はいです!」



ピョンと外に飛び出す。


周りは雲におおわれるほど高い場所だ。


「きゃー!」


「いやー!」


「ぎゃー!力場!…にしてもとんでもない高さだな。とりあえず2人はブラックホールの中に入ってくれ。」



「わかったわ。」


「わかりましたです。」



2人をブラックホールに入れて、ピョンと飛び出し高度2000mくらいの場所から自由落下していく。


地面に落ちる瞬間に飛行能力を使ってフワッと着地する聖一。



ブラックホールから二人を出す。


「無事外に出たぞ。」


「ありがとう。」


「ありがとうでありますです。」


世界樹がぐねぐねとうねりだす。


(ん?世界樹が動き始めた!)


「ここもヤバい!!皆もう一回ブラックホールに入ってくれ!ちなみにシャマ!世界樹の近くに住んでる人はいるか?」


「今はいないでありますです!」


「よし、じゃあ避難する!」


再び2人をブラックホールに入れて世界樹の反対方向に全速力で走り出す。



後ろではぐにゃぐにゃと世界樹がうねる。そしてビッグバンベヒーモスの肉もぐねぐねと弾けたり絡み合ったりしている。



みるみる世界樹は形を変えていく。


「はあはあ。ここならいいか。」



かなり離れたところで2人を元に戻す。


「ん?なによあれ?」


「ビッグバンベヒーモス?でもないでありますですね。」


「世界樹とビッグバンベヒーモスが絡み付いてやがる。…さしずめビッグバンツリーモスか。」



(マジかよマジかよ。ビッグバンベヒーモスが世界樹と融合しちゃったよ。どうすんだよこれー!)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る