俺達は、離れないように塊になってゆっくりと門の方に歩く。

「これ…普通に開くのでしょうか?」

「さぁ、どうだろうね」

秀の言う通りこういった洋館の門は警備上門の内側に開く装置があるのだが今まで何人も入っている人がいるということは簡単に開く方法があるはずだが……。まさか、入ったことがある人達皆がこの門を登ったとかじゃないよな?

パッと見た感じ約5m位はある鉄製の立派な門だがいくらなんでも登るしかないということは無いだろう。

「おい!なんかここにレバーがあるぜ!」

光輝がいる方の草むらに行ってみるとそこには隠されているかのように設置されたレバーがあった。

「光輝さっすが~野生のカンってやつ?」

「凄いね…。」

このレバー見つけたは良いが重いんじゃないか?

「一人じゃ引けそうにないから引くのを2人反対から押すのを2人でやろう」

4人は同時に俺の言葉に対して「はーい」と返事をした。

「せーので行くよ〜。せーの!!」

洋館に続く道を塞ぐ門がガシャンと音を鳴らして重たく門が開いた。

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