「それにしても良かったな普通に開いて」

光輝は、あんなにも怖がっていたくせに入れたことが嬉しいのか?変なやつだな。まぁ…無駄足にならなくて良かったとは思ったが。

「わっ!」

少し先を歩く崚介がいきなり驚いた声を出した。

一体どうしたんだ?

「どうしたんですか?」

俺が思っていたことを秀が口に出す。崚介は、闇己の手を握りしめて俺達3人の側に速歩きで戻ってきた。

「ナニか…居た」

は……?そんなわけ無いだろう。だってここは…。

ズズズッ……ズズズッ……ズズズッ……ズズズッ……

何だこの音……。何か重いものを引こずるような音がする。しかし、そんなわけが無いだってここは

胸騒ぎがするそれに肌がザワザワするようなここにいてはまずいと体が訴えている。

「とにかく音はこの庭内からするから走って洋館の中に入ろう!」

「そうですね。その方が安全でしょう」

俺達は顔を見合わせて頷き、離れないように洋館の方角に走った。

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