到着2

しばらくすると噂の洋館が見えてきた。

「うわぁ〜如何にもな感じだね〜。闇己も楽しみでしょ?」

崚介は、ワクワクしてきたのか声を弾ませて闇己に話し掛ける。

「うん、楽しみかな。」

そうこうしているうちに洋館の立派な門の前に到着した。俺は、車を停車させてエンジンを切った。

「よし、ここからは歩いて入るぞ」

カバンの中から5個の懐中電灯を取り出そうとしたが…。確かに入れたはずなのになぜか4個しかなかった。

「なぁ?予備で懐中電灯を持ってきた奴いるか?入れたはずなのに1個見当たらなくてさ」

「あ?俺は千影が持ってくるって言ってたからわざわざ持ってきてないぞ、秀もだろ?」

「え~と…すみません。僕も持ってきてないです」

二人共持ってきてないんじゃ崚介と闇己も持ってきてないだろうな。仕方ない俺は懐中電灯無くてもある程度は夜目が効くから大丈夫だろう。それに こいつらから離れなかったら良いだけの話だしな。

そう思いながら4人に1つずつ懐中電灯を渡した。

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