武神の異世界制裁

　武の神、アウダス。
　神界において中位階級に当たり、人々から軍神、闘神と祀られ、信仰されていた。

　アウダスの神の誓約は、『戦争の火種を撒いてはならない』、『人々の戦争に干渉してはならない』、『人間に直接手を上げてはならない』の三つとされている。

　しかし、その三つとも適用されない例外がある。それは、武神アウダス管轄外の世界である。
　またの名を『異界』と呼び、必要であれば神が破壊すべき、不純物と呼ばれる。
　世界は基本一つであり、その世界を多くの神が管理するが、稀になんらかの事象を持って別世界が誕生することがある。

　武神アウダスはある日、その異界に気付けば飲み込まれていた。