妹世界

いもぉとぉ～、
いもうとだよぉ～。
いもうととは何か？
いもうととはいもうとであり、
正しくいもうとであるべきなんだ。
否！
正しい、誤まり等はなく、
いもうととはいもうととしてしか存在しない、
そう在るものなんだ！
いもうとをいもうと以外で表す言葉やその他の手段はなく、
いもうとによっていもうとは成されている、
これ即ちいもうと……。

妹、
かつてこれ程までに妹を突き詰めた作品はあっただろうか!?
いやない!!(ｱﾙｶﾓｼﾝﾈｪ　ﾍﾝﾀｲ　ｲｯﾊﾟｲｲﾙｶﾗﾅ

新たな妹学の夜明け！
妹の新天地に人類が立った記念碑！

あ、やべ、ちっと切れたから吸って来ます(ｺｺｱｼｶﾞﾚｯﾄ

　イマジナリーフレンドならぬ、「イマジナリー妹的な何か」の見える少年のお話。

　幼い子供だけが見る一種の幻、と、果たしてそう断定していいものかどうか。
　どうあれ、この物語が主人公自身の視点を通じて語られるものである以上、少なからず「実在している」と言って差し支えない〝妹〟の物語です。

　すこし不思議なお話であると同時に、ひとりの少年の成長期の姿を描いたものでもあって、そこが非常に素敵でした。　
　とにかく中田くんが好き。彼のキャラクターというか、ないんか滲み出る「いいやつ」感のようなものと、その彼と親交を深めていく経過がもう大好き。

　とはいえ、単に十代の日常を描いただけのお話では当…続きを読む