晴れの日

 もう、何をそんなに寂しそうな顔してるの? 数日家を空けるだけじゃない。


 友達との思い出作りなんでしょ? 私のこと気にせず楽しんできなさい。


 そんなに心配しなくても大丈夫よ。お義父さんもお義母さんもいるんだから。



 ほら、2人とも「まかせなさい」って言ってるでしょ?



 それに、2人ともすっごく私のこと可愛がってくれるのよ。


 おやつも沢山くれるし、ゴハンも初めて食べるものを出してくれるし!



「それが心配だ」って顔ね。



 大丈夫大丈夫! 病気になったり太ったりしないわよ。


 たった3日のことだし。



 ほら、今はアナタのことでしょ?



 ソツギョウリョコウ? だっけ。



 お義母さんが言ってたわ。


 仲のいいお友達と行くんしょう? いいなぁ。楽しそう。



 あ、でもカワイイ子がいてもウワキしちゃダメだからね!



 アナタはそんなことしないって分かってるけど一応、ね。



 もうそろそろ行くの?



 あ、ちょっと待って!



 好き好き好き〜!



 はい。3日分ね。



 気をつけてね。



 いってらっしゃい!

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る