ハレの日

 ものすごい人の数ね!



 どこを見ても人、人、人!



 それに、すっごくいい匂いがする!


 見て! 奥の広場がキラキラ光ってる。


 今日って何か特別な日なの?



 おまつり?


 おまつりって何?



 そう。何かをお祝いをするのね。


 よく分からないけど楽しそうね! 美味しいものとか食べられるかなぁ。


 アナタもいつもと違う格好してるのね。ヒラヒラしていてよく似合ってるわ。


 それに、なんだか楽しそう!



 私もワクワクしてきちゃった。



 早く広場まで行きましょうよ!



 え? ちょっとまって。な、なに? 



 怖い怖い!



 今、ものすごい音がしなかった?



 ほらまた!



 「ドンッ! ドンッ!」って音がしてる。



 怖い!



 ねぇ。もういいから早く帰りましょ。



 私、大きい音苦手なの。



 わ、また音がした! 「ドンドンッ!」って。



 は、早く帰りましょう。何か嫌な予感がするわ。



 どうして抱っこするの?



 上?



 上を見るの?



 きゃあ!



 空が光った!?



 空で何か爆発してる!



 怖いよぉ!



 降ろして降ろして!



 ふぅ。



 ど、どこか安全な所に……。




 何あれ? 怖い顔してる人達がいる!



 え? お面?



 きゃーこっちに来る!



 もう嫌ぁぁ。



 早く帰りたいぃぃぃ。



 ね? 帰ろう?

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る