第4話 円安の理由にはどんなことがあるのかな? その1

 さて、円安についてそろそろ考えてみたいと思う。通貨の価値は何を表していると考えられているか、それはその通貨を発行している国の国力と言えるかな。まあ、国力と一言で言っても色々なものが含まれるけど。とりあえず、為替相場(円高、円安)に影響を与えると言われるものを挙げると以下のようなものがある。


1)経済指標

2)政治的安定性

3)金利格差

4)貿易収支

5)物価変動

6)戦争、紛争


 などなど、色々なものがあるね。


 さて、これらを眺めてみて、今の日本に影響がありそうなものはなんだろう? なんだかどれも影響大きそうだけど。


 その中で、今回白羽の矢を立ててみたいのは…


 3)金利差


 を考えてみよう。金利、つまり利息のことだね。利息というのは、当然だけど、払う人もいれば貰う人もいる。払う人はお金を借りた人、貰う人はお金を貸した人。


 今では当たり前だけど、世界の歴史上、長いこと利息はタブーとされていたんだ。理由は世界で最も信者が多いキリスト教が利息を禁じていたから。


 まあ、その話は今は関係なので、興味のある方は自分で調べてみてね。気が向いたら書くかもしれないけど。


 で、何故利息が生じるかは置いておいて、お金を払う人ともらう人がいる以上、経済取引においてはとても重要な意味を持つ。


 もらう方はもらうお金が多ければ多いほど良いし、払う方は逆に少なければ少ないほど良い。


 では、今の世界の情勢はどうなっているか。日本では日銀が低金利政策を維持すると言っている。一方、アメリカやその他の国は利上げ政策をとっている。その理由は、日本は経済を縮小させないため、アメリカ等はインフレを抑えるため、と、異なる理由を挙げているので、政策が異なるのは当然だ。どちらが正解かは時間が経ってみないとわからないけどね。


 重要なのは、理由がどうあれ、金利に対する政策の違いが円安を産んでいる一つの理由であることは間違い無いだろう。


 どういうことか簡単に言うと、お金は銀行に預けることができる。銀行にお金を預ければ利息がもらえる。さて、同じお金を預けて利息をもらうなら、金利の高い方と安い方、どちらを選ぶかな?


 そう、勿論金利の高い方だ。ならば、もらえる金利の安い円を持っているより、円を売って金利の高いドルを入手して、アメリカの銀行にお金を預ける(広義では預金は貸付金の一種)方が儲かると考える人が多くなる。そうなれば円を売ってドルを買おうと言う人が増える。円が売られ、ドルが買われれば円安になるのは当然だと言うことだね。つまり、円安の責任の一端は日銀の政策にある事は間違いないと言えるかな。


 さて、次回は何を書こうか。


 

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