第5話 円安の理由にはどんなことがあるのかな? その2

 さて、為替相場に影響を与える要因は様々なことがあると言う話はしたよね。その中で今の世の中でもう一つ無視できないことがある。前回書いた番号で言うと、


6)戦争、紛争


 だ。この影響は多岐に及ぶけど、今回は


2)政治的安定性


 に影響を与えると言う観点から考えてみたいと思う。勿論、戦争が大好きと言う人は少数派だと思う。しかし、現実に歴史上、有史以来、世界中のどこでも戦争が起きていないと言う時代はないのではないかな?


 現に、今行われているロシアによるウクライナ侵攻なんて一年前は誰も予見したなかったと思うけど、現実に起きている。勿論矢指も考えもしなかった。


 でも、現実に起きたと言うことは、世界中に様々な影響を及ぼしている。勿論日本も例外じゃない。だってこの戦争の仕掛け人であるロシアとは、現在も日本は領土問題を抱えているから。そう、誰もが聞いたことくらいはある、北方四島の問題だ。


 この問題は少し前の総理大臣が解決に向かっているようなことを言いながら問題をこじらせた。まあ、今から振り返れば、多くの人は上手いこと騙されていたんだろうなと言うことに気がつくと思うけど。


 そもそもこの北方四島問題、第二次世界大戦終戦間際に、降伏宣言をした日本の隙をついてソ連が軍事侵攻して占領したんだ。で、ソ連の言い分は調印前の出来事だと居直り強盗と化したんだね。その問題を70年以上経った今でも引きずっている。ある意味日本とロシアは今でも戦争状態と言っても良いと思う。


 実は北方四島問題と言われているけど、もっと広大な樺太(サハリン)千島列島の問題もあると思う。この辺の問題は最近では言われるのを聞いたことないけど、元々日本は自国の領土と主張していたところ、ロシアがあの手この手で日本からもぎ取っていったようになっている。


 残念ながら歴史学者ではないので、この辺の詳しいことはわからないけど、いずれにしろロシアと日本は昔から領土問題ではうまくいっていないことは間違いない。


 そんなロシアが今回軍事侵攻を行った。


 もうお気づきの方も多いと思う。そう、日本もいつロシアに侵攻されてもおかしく無い!


 と、少なくてもそう思う人は世界中にいる。言葉は悪いけど、ある意味平和ボケしている日本人より世界中の人々の方がその可能性を高く認識しているんじゃないかな?


 にも関わらず、憲法9条改正反対とか、防衛費の増大に反対とか言っている日本を見て、世界の人は日本をどう思うだろうか?


 自分の国を自分たちで守ろうとしない国に投資しようとは思わないんじゃないかな? 政治的に安定して国を守ろうとしているとは判断し難い。日本はロシアに軍事侵攻されるかもしれない。そうなれば当然円は安くなるよね。


 次回は少し物価について考えてみようかな。

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