第7話アイドルpeaceより、プリンが好きな未来

(明乃様、コメントか、フォローお願いします、こちらからフォローが出来ません。)

Nスタジオ前


「あ~もう本当にドキドキする!」


と心の準備をする3人。

未来は、お構いなしに、ドアを

ノックして開ける。


「こんにちは」


「あっ!未来ちゃん、来てくれたんだ~

お友だちも!さぁ入って!」


と笑顔で恭介が迎える。

五月達が


「あの~これ差し入れなんですけど

食べてください」


と言ってケーキを渡す。

すると恭介が別の箱を大事そうに

持っている未来に


「未来ちゃん、それは?」


「駄目!これは私のプリンです!

あげません!」


「ハハハハ」


と笑う恭介。


「未来ちゃん、プリン好きなの?じゃあ

今度、沢山買ってあげるよ!」


「いいから、早く練習して下さい」


未来と恭介の、やり取りを見て

羨ましい3人だった。

他のメンバーも、やって来た。


「俺、悠平」


「俺は、壮一」


「俺、里志」


「俺、芳樹」


「よろしくね~差し入れありがとう」


自己紹介してくれなくても、

知ってるよ!と思う3人。


「そんなに1度に言われても

覚えれません!」


と、何時もの未来。


「なぁ、恭介あの子だな?言ってた

OL!」


「うん」


「直ぐに分かったよ!」


「あれは、直ぐに分かるでしょう?」


とメンバー達。

おめかししている3人、ノーメイクで

普段着の未来、誰が見ても1人だけ

浮いている。


「個性的だね?俺達よりプリン

てか?」


「ハハハハ」


と笑うメンバー達。

そして練習が始まる。

始まった途端にメンバーの顔が

変わる。

さすがプロだ、迫力が違う。


「テレビで見るのと全然違うね?」


「迫力、凄いね!」


「カッコいい!」


とメロメロの3人。

確かに未来も


(テレビとは違うな~)


そう思っていた。

でも今は買ったプリンが傷まないか

そちらの方が心配なのだった。


「あ~キツイ!」


「今回の振り付けハードだよね!」


「本当!合わせるの大変!」


少し休憩をするメンバー。


「どう?みんな?」


「凄いです、やっぱり生で見ると

迫力が違います!」


「本当に、もうドキドキですよ!」


「素敵です、カッコいいです!」


と3人。

そして恭介が


「未来ちゃんは?」


と聞くと


「プリンが......」


「はぁ?」


その場に居合わせた全員が


(プリン?)


そう思った。

恭介が


「プリンが、どうしたの?」


そう聞くと


「プリンが傷まないか心配で...」


「おい!みんな差し入れ持って来て

くれたんだから、せっかくだから

食べようぜ!」


「お友達も一緒に食べよう!」


「未来ちゃん、もうプリン食べていいよ!」


「本当に?」


「本当、早く食べな!」


未来は無邪気にプリンを食べる。


(可愛いいな~)


と恭介は思う。


「なぁ恭介、あのOL相当だな?」


「本当に俺達に興味無いよね?」


「恭介が言ってた通りだったな!」


「恭介、マジ⁉️あの子が

いいの?他の子達もキレイだし

普通じゃん!」


「未来がいいんだよ!見てみろよ!

あの嬉しそうに、プリンを食べてる

姿、他の子は、そんな所、絶対に

見せないぜ!未来だからだよ!」


「そうですかね~」


そして練習再開。


(恭介さん、演技してる時と

歌やダンスをしてる時は本当に

カッコいいですね、顔が違いますね。)


未来は、そう思っていた。

練習も終わってpeaceは、次の

仕事が、入っていた。


「じゃあ私達、帰ります。

今日は凄く良い物を見せて

貰いました!」


「ありがとうございます、

これからも頑張って下さい」


そう言う3人、未来はと言うと


「桜庭さん、プリン忘れないで

くださいね!」


と言った。

全員、大爆笑。


「わかった、わかった、

忘れないよ!」


そして4人は帰る事にした。

五月達が


「未来、peaceより、プリンが上

なの?」


「本当だよ!プリン、プリンて!」


「あれ、恭介さんだから、いけるん

だよ?」


と怒られる。


「プリンが好きな事は悪い事

ですか?」


と何時もの未来。


[いや、悪くは無いけど...]


[じゃあ、いいじゃ無いですか!]


未来の天然には勝てない3人。

移動中のバスの中は未来の話で

持ち切り。


「最強だなぁ?恭介!」


「話には聞いてたけど、スゲ~ワ!」


「あ~もう未来の話は、ここまで!」


次のドラマの放送日、恭介がやって

来た。

手には大量のプリン。


「はい、未来ちゃん、約束のプリン!」


「やった~ありがとうございます」


「ドラマ始まる前に1個食べたら?

集中出来ないだろう?」


「はい、そう言ってくれるなら」


嬉しそうにプリンを食べる未来。


(やっぱり可愛いいな~)


と思う恭介。

見終わった2人は、織田信長の話と

ドラマの話で盛り上がる。


「やばっ!もうこんな時間、俺

明日、仕事の打ち合わせで朝

早いから、もう帰るよ!又来るわ

じゃあ!」


「はい、さようなら。プリン

ありがとうございました!」


冷蔵庫を開ける未来、顔がほころぶ

そこには、大量のプリンがあった。

翌日会社


「ねぇ、未来実際は、どうなの?

恭介さんとは」


「えっ!ドラマ一緒に見るだけだよ!」


「それだけ?」


「うん、それだけ」


「恭介さん何も言って来ないの?」


「何も言わないよ」


「変な関係だね」


「そう?」


何も気にならない未来だった。

そんなある日、未来にラインが届く。


(桜庭さんだ、何だろう?)


ラインを開けると


《24時間のチャリティー番組の

メインパーソナリティをする事に

なったよ!》


と書いてあった。


(凄い!あんな良い番組のパーソナリティ

って!)


返事を送った。


《凄いですね、あんな良い番組のパーソナリティって!みんなから沢山、募金が

集まって世の中の役に立てば良い

ですね!頑張ってください。私も

募金に行きます!》


と送った。


《うん、少しでも世の中の役に

立てる様に頑張るよ!》


と返事が来た。


(やっぱり桜庭さん達は凄い

アイドルなんだ、沢山、募金

集まると良いな?少しでも困ってる

人が、居なくなれば良いのにな?)


未来は、そう思っていた。

おたく歴史女で、天然で、不思議

ちゃんだけど、根は優しい未来

だった。


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