現・潺・花・簪の夜

　現編。粗筋。
　少女はまるで、溶けたアイスクリームのような人生を送っていた。
　潺編。粗筋。
　偉大なる神の御霊のように、少女は部屋から一歩も出ることはなった。
　花編。粗筋。
　日常の一ページと大して変わらない少女は、その日も空を仰いでいた。
　簪編。粗筋。
　麻縄で縛りつけられているかのように、少女は目じりに涙を浮かべた。
　夜編。粗筋。
　いつも少女は失敗ばかり。

　いつも少女は失敗ばかり。本当にダメな子。さてさて、さっさと次の仕事に取り掛かりましょう。