第9話そんなに、頭は良くない

僕は高校時代、特進クラスに席を置いていた。特進クラスは他のクラスとは違い、テストの嵐。一応進学校だから、特進クラスは名のある大学に進学することになるのだが。

僕は特進クラスの中では中の下。

また、二年生で理系だったが、200点満点のテストが7点だったので、文転した。

国語と英語と世界史は敵がいなかった。

英語は全て筆記体で解答していた。

何故ならば、aとoとuが筆記体では似ているので、誤魔化せるからだ。


だから、英語の授業で黒板に解答を書かされたとき、筆記体で自信のない英文を書いて、○をもらった。

「ハヅルは頭がいい」

「筆記体ですらすら書いてカッコいい」

これは、完全なる誤解である。

もう、英語は中学生レベルしか分からない。

僕はそんなに、頭が良くないのだ。

センター試験の過去問では、70点台が多く、危なく予備校通いになるところだったが、神様が数学に力を与えてくれて、志望大学に進学出来たのである。


もう一度言う。

僕はバカなんです。

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