第8話会社帰りの悲劇

会社の最寄り駅から名古屋駅まで出るのに、あおなみ線を使った。あおなみ線は港区を通る電車だ。

僕は今日も一日終わったと、ホッとしながら座席に座っていた。

すると、どうだろう。向い側に座る若い女性らがクスクス、ニヤニヤ笑っている。

この日の僕の服装はジーンズにTシャツだ。制服があるので。

女性の目線は僕の股間に集中している。

僕は確かめた。


!!


ジーンズのファスナーの横が破れていて、トランクスを履いているのにも関わらず、片玉飛び出ていた。

いわゆる、はみちん。

僕は慌てて、バッグで股間を隠し、飛び出た片玉を定位置に戻した。

女性らは、僕が狙って見せているのでは?と言う誤解をしているのではないかと心配した。

それから、僕のトランクスはボクサーパンツにした。

かわいい、お姉さん方、あんたも好きねぇー。

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