宗教



一通り目ぼしいものを見たが、


俺の探しているものは無かった。


実際、過去に何か起きた事しか。


"あの場所"には、無いのだから。



やっさん「すまなかったね、


せっかくのお客さんを、もてなせなくて。」


「何言ってんだよ。


また息詰まったら。


お茶。貰いに来るよ?」


やっさん「あぁ、そうすると良い。


今度はもう少し。


良い菓子折りを、用意しておくよ。」



「おい。そっちはどうだ?」


後輩「これと言っては、」


「何だよ。


無駄足かよ、」


後輩「いや。それなんですが、」


後輩はハッキリしない様な返事をした。


そして、周りを気にしながら小さく手を招いた。


「何だよ、?


何かあったのか?」


後輩「、、何でも。あそこら返で。


変な"宗教"が流行ってるみたいで。」


後輩は静かに耳打ちした。


「どうして、耳打ち何かすんだ?」


俺は真似して小さく聞くと。


後輩は再び、小さく話した。


後輩「実はその宗教に入ってる人が。


この署内にも居るらしくって。」


「あぁ。」



宗教ってのは、めんどくせえ。


てめえらの正義を勝手に押し付けて。


それを時として、神の名のを元に。


"人様の命すらも、奪いやがる"


それらが。無数に、あちこちに散らばって。


沢山の目や耳や顔となって。


いつでも互いに監視し合っている。



現に、政治なんかとは深く繋がっていて。


その中の小さな組織のひとつとして、


企業等が関係している。



「面倒だな、」



まあ、仕方ねえ。


何を信じようが崇めようが。


そいつの"自由"だからな。



だが。本当に面倒だ。


その宗教が根強い程。


下手に動けば、命すら危うくなる。


「はぁ、、」


溜め息混じりの吐いた煙は、


ゆっくりと空気に溶け込んでいった。



??「えぇ、、はい。


どうしましょうか。



はい。分かりました。


上手く、やります。



はい。私に、お役目を果たさせて下さい。」























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それはただの森だった 影神 @kagegami

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