正義の心



「まあ、何だ。


ここで調べてても仕方ねえしな。」



『答えは、現場にある。ってな?



ハハハハ。』


やっさんとぴったりと息が合った。


「ちげえねえや。」



やっさんの運転で、事件があった現場に向かった。


ふぅう、、


俺は助手席で、煙草を吹かした。



やっさんとこの時を一緒にするのも懐かしい。


やっさん「なぁ。


何で、この事件なんだ、??」


やっさんは少し暗い顔をした。


「何で。って、、


事件を追うのに。


"理由"


なんか、要らねんじゃねぇか?」


やっさん「あぁ、」



やっさんは車が入れるギリギリの所で停めた。


やっさん「ちょっと、用があるから。」


「おう。


ありがとうな。」


降りようとした俺の肩を、やっさんが掴む。



やっさん「本当に、、"良い"んだな?


帰って、。」


「帰ったって後輩の面倒を見るだけだっ。


それに、帰ったって、、」


やっさん「そうか。。


じゃあ、。」



この時に。やめとけば良かったんだ。


そんなセリフは。


経験しねえと、言えねんだけど。な、



まだ昼間だというのに。


森の中は木々で遮られて、殆ど光が入って来ない。


「まるで。夜だな、」



ガサガサ、、



手入れのされていない道は。


いや。もはやそこが道なのかすら分からないが。


先が、ほぼ見えない。



そんな所を草木を掻き分けながら、ただ前に進む。



自分が今。何処に居るのか。


分からなくなる程に。


何処も似たような外観だった。



どれくらい歩いたのだろうか。


ガサガサ、、



草木を掻き分ける音が、遠くから近付いて来た。


「やっさん、か??」



だが。目の前に居たのは、やっさんだけ。


では、無かった。


ガラの悪い連中が。


俺を囲む様にして、そこに居た。



「刑事さんよぅ、、?


ここを嗅ぎ回れちゃぁあ。


困るんだよ。」


リーダー格の様な奴は話し出す。


「どういう事だ、、?



やっさん。これは、」



















>>左遷










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