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「何で上は、何もしねんだかな。」


やっさん「これだけの量があるんだ。


捌くのにも。限界があるんだろう、、」


やっさんの顔が少し曇った。


「まあ、な。。」


やっさんには、この話は地雷だったか。



昔を思い出す。


何かを忘れるくらい。


いや。手に付かないくらい、か。



飯や寝る時間すらも惜しむ程に。


事件を解決する事に対して。


犯人を捕まえる事に対して。



やっけになっていたあの頃。



家庭も。省みずに、、


毎日が、ただ忙しかった。



だが。


それも、いろんな事が過ぎて。


今になって、後から見返しても。



あの頃が、一番。良かった。



これが。俺の仕事だった、、



「はぁあ。。」


胸ポケットに手を伸ばす。


やっさん「悪いが。


ここは、禁煙だよ。」


「わり。


本当に、今はどこも分煙になっちまったな。



食い物の中に。その過程に。


良くねえもんが、いっぱい入ってんのにな。



何も知らねえで。


可哀想に、、」



列なる文字で目が疲れたのか。


懐かしい思い出に浸りたかったのか。


いつしか、、寝てしまって居た様だ。



「、、あぁ?


起こしてくれれば。良かったのに。」



だが、そこは。


さっきまで居た場所では無かった。



「あれっ。


ここは、、」


やっさん「悪いな??」



目の前には、やっさんの姿があった。


「んっ、??」


俺は手足を拘束されていた。


「いっ、、」


頭がズキズキとする。



大福か。お茶に。


何かを入れられたのだろうか、、



やっさん「もぅ。昔の様に。



『真実』



だけを、"追えない時代"なんだよ。」


「やっさん。


っ、、一体。何を、知ってるんだ。」



頭痛が激しくなり。


身体がピリピリと痺れてくる。



カチッ、



やっさん「悪いな。。



"相棒"




最後に見た。嘗ての仲間の顔は。


笑いながら、涙を流していた。



「やめろぉおお!!」



バン!、




























>>END.知らなくても良かった事










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