大福
「確か前に。
森の中に遺体があった事件があっただろう??」
やっさん「一体。今までにどれ程の数の遺体が、
森から出たと思っているんだ。
ナゾナゾじゃないんだから。」
まるで小学校の図書室の様な場所から、
全ての場所を把握しているかの様に。
俺と話しながらも該当する資料を手に取る。
「そう。細かい事言うなよ。
、、何人か居た形成があって。
熊か何かに食われた痕跡が残ってた、、」
やっさん「んー、、」
暫く行ったり来たりしてファイルを置きながら、
不意に何か思い出したかの様に声を出す。
やっさん「あぁ。」
やっさんは何冊か分厚いファイルを持って、
テーブルの上に置いた。
やっさん「この中だと思うよ??
お茶なら新しく入れ直したのに。」
「十分旨かったぜ?」
新茶と書かれた茶葉を引き出しから取り出す。
「何か食い物あるかい??」
やっさん「遠慮してるんだかしてないんだか。。」
そう言いながらも棚から紙袋を取り出し、
俺の前に中身を取り出した。
「こりゃまた旨そうな大福で。」
やっさん「だろう??
これがまた新茶と合うんだから。」
やっさんは慣れた手付きでお茶を入れる。
「昔はこうやってワイワイやってたのにな、、」
やっさん「時代はそうやって変わって行くのさ。
仕事っつったって、こうしてパソコンと話すだけ。
昔は、怒られはしたが。
その分きちんと面倒を見てくれたし。
気に掛けてくれる兄貴分もうるさい程居たよ。
資料を汚さないでくれよ??」
「はいよ。」
やっさんの入れた新茶は香りが良かった。
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