旧友



「この間。


若いのが3人行方不明になって。


んで、


そのうちの一人が見付かって助かったんだが。


まだ意識を覚まさなくてね。」


やっさん「若いってのはいいもんだ。



『恐れ』を知らない。



"失わなきゃ何も気付かない"のだから。」



俺はその言葉に何も返せなかった。



やっさん「場所は?」


「○○○森の中なんだが、、」


やっさん「、、今すぐ手を引くんだ。


旧友として忠告するよ。



"私みたいには"



なりたくは無いだろう?」


「え??



どうゆう事だ。。」



俺はやっさんの言っている事が理解出来なかった。


やっさんは、ため息混じりに資料を集め始める。



やっさん「あそこは"駄目"なんだ。



若い命だが、、



もうきっと"見付からない"さ。


その子達は運が悪かった。」



「どうゆう、事なんだよ!?」



バンッ!


雑に投げ出された資料に目を向ける。


事件に関連するかも知れない捜査資料よりも、


やっさんの持って来たモノは多かった。



やっさん「こう、時代が流れると。


それと同時に。


"忘れてはいけない事までも"を。


私達は忘れてしまう。



普通。


捜査資料は、パソコンに残して。


その後、誰かが記録確認を行うんだが。


私の所には、誰も来ない。

 


それどころか、直接。


"破棄する様に"言われている。



この資料は既にパソコン上にデータとして残してあるが。


破棄をしていないんだ。



何故か分かるかい??」


真剣な顔をするやっさんを前に、思わず飲む手を止めた。



「いや。


分からない、、」


やっさん「これら全ては、



"未解決事件"



なんだよ。」



















>>伝承


>>正義の心












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