被疑者



「切り傷が目立ちますね、、


今のところ命に別状はありませんが、


仮に。高い場所から飛び降りたのならば、


何かしらの障害が残るかもしれませんね。。」


「先生。


いつ頃目覚めますかね??」


先生「それは何とも言えませんね、、



刑事さん。


明日。彼が目覚めたからと言って、


直ぐに取り調べをする事は許可出来ません。」


「まだ2人。行方不明なんです。


彼が何かを知っている可能性だってあるんですよ?」



先生「、、とりあえず。彼が目覚めて、


その時の状態次第で、彼の調査は許可しますから。」



ったく、医者は堅物ばかりだ。


もしかしたら2人はもう亡くなってるかも知れない。



『72時間』



何かあってからその時間が経っちまったら。


それは、絶望的になる。



出来るだけそれまでには、見付けてやりてえ。



「他の2人は何処に居るんだ!!」


被疑者「分からないんです。


はぐれてしまって。。」


バンッ!!


「お前がやったのか!!」


被疑者「違います!!



俺は逃げてて、、


イッッ」


先生「もう、やめましょう。



落ちた時に、頭を強く打ったんでしょう。


それに、、脚だって。」



「糞!!!」



ガン!ガンッ!!



警察犬まで導入しているが、一向に見付からない。


俺も歩いて探すしかない。


医者が何と言おうと、潔白が晴れるまで、


奴のボロが出るまで、問い詰めるしかない。



「早く見付かってくれ!!」



地元の人達の協力も虚しく、


残り2人が見付かる事は無かった。



その後。


捜査は打ち切りとなって、真相は闇に消えたのだった。



















>>END.未解決事件









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