第10話〈クリスマスにディズニー〉
中3 クリスマスイブ
だいぶ前から計画を立てて、2人でディズニーランドへ行こうと話していた。
ちょっと遠いけど、高速バスに乗って行けば、乗り換えもなく行けそうだった。
すごくすごく楽しみにしていた。
何を着ていこうかって、着ては脱ぎ、着ては脱ぎして、コーディネートを決めた。
普段ではあまりはかないけど、ミニスカートにした。
いつもと違って、遠出だし、クリスマスに彼氏とディズニーデートなんて、もうウキウキが止まらない。
クリスマスの3日前に、しろちゃんがインフルエンザに感染して高熱を出した。
すごくすごくガッカリしたけど、仕方のないことだし。
しろちゃんは、熱高いけど、結構元気なんだ!
熱さえ下がれば行けるから!って、言ったけど、今回はやめておこうよって話した。
楽しみにしてた分、すごく残念だった。
だけど、しろちゃんを責めるようなことは言いたくなかったから、つとめて明るく、平気を装っていた。
「じゃ、これ、来年は絶対に行こうね!リベンジしよ!!」
「うん、本当にマジでゴメン!今年の分も、来年は楽しもう!来年は、高校生だし、なんなら泊まりで行っちゃうか?」
その時の私は、そんな来年が普通に訪れるのだと思っていた。
お泊りで、ディズニー!!きゃ~~!
なんて、思っていたんだ。
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