第4話出口の先

私と白府は出口の扉を開けて辺りを見回した、すると目の前に蛇之目家と同じくらいの大きさの屋敷があって、私と白府が出たところは、屋敷の庭のようだ。

「ここはどなたかの庭といった感じですね。」

「ああ、まさか地下通路の先がこことつながっていたとは・・・。それにしても、ここは一体どこだろう?」

「とりあえず、この屋敷の主人に聞いてみましょう。」

私は屋敷の玄関の扉をノックした、すると扉を開けて現れたのは、長い茶髪が美しいおっとりとした若い女性が現れた。

「どちら様でしょうか?」

「はじめまして、私は探偵の佐藤といいます。私たちはシロヘビのまがたまをさがしに参りました。」

「そうですか、私は藍原家あいはらけ当主の藍原月子あいはらつきこと申します。」

「えっ、藍原家の屋敷でしたか・・!」

「白府さん、知っているのですか?」

「ああ、蛇之目家と藍原家は同じ親戚の分家なんだ。」

「蛇之目家ということは・・・、あなたは蛇之目家の当主様にございますか?」

「はい。申し遅れました、蛇之目白府といいます。」

「ということはやはりこの地下通路は・・」

月子さんには何か思い当たることがあるかもしれない、そう思った私は月子さんに言った。

「もしよろしければ、あの地下通路について知っていることを教えていただけませんか?」

「いいですよ、とりあえずお上がりください。」

こうして私と白府は藍原家に上がることになった。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る