第3話謎の地下通路

倉庫の中にあったなぞの地下通路、私と白府はランプを片手に地下通路の中へと入っていった。

「しかし、この倉庫の中にこんな大きな倉庫があったとは・・・。」

「この倉庫のこと、何も知らないのですか?」

「はい、幼いころから入ってはいけないと、耳にタコができるほど言われ続けたので、すっかり刷り込まれてしまいました。しかし今回、倉庫を取り壊すことになって中のものを取り出そうとしたら、シロヘビのまがたまが失くなっていたのです。」

「なるほど、それでどうして倉庫を取り壊すことに?」

「もう古くなっていて、修理するにも金がかかります。それなら取り壊したほうがいいと思ったのです。」

そして地下通路を歩いていくと、上の方に出口があるのを見つけた。地下通路はここまでのようだ。

「ここから上へ出られるようです。」

「よかった・・・、それでは行きましょう。」

「ちょっとお待ちください、少し考えたいのです。」

この地下通路は複雑になっているわけではなく、ある方向に向かって真っ直ぐに伸びている。

ということは、この地下通路は何かを運ぶ目的で掘られたのが妥当な考えだ。

ではこの地下通路は一体、何を運んでいたのか・・・?

私は答えを求めるように、出口のふたを開けたのだった。

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